ビールというと、世界最大のビール祭りミュンヘン・オクトーバーフェストが開催されるドイツを連想される方が多いかもしれませんが、実は世界一のビール消費国はチェコ共和国です。
チェコのビールの代表格は「ピルスナーウルケル」「スタロプラメン」「ブドヴァイゼル・ブドヴァル 」あたりでしょうか。
日本のビールのほとんどがピルスナースタイルのビールなのですが、そのピルスナースタイル発祥の地がチェコのピルゼンという街です。
また、アメリカのビールとして有名なバドワイザーですが、その名前もはチェコビールの名産地「ブドヴァイス (チェコ語名ではチェスケー・ブディェヨヴィツェ)」にあやかって付けたものなんですよ。
バドワイザーについては、アメリカとチェコでかなり大きな訴訟に発展して、結果的にチェコでのアメリカ産バドワイザーの販売を禁止することになったほどです。
これほどまでにビールに縁のあるチェコですから、チェコの各地ではビール祭りが開催されることがよくあります。開催時期は秋が多いです。今年はシーズンが終わってしまいましたが、来年度以降の参考になればと思いまして、「ピルゼンビール祭り」の体験レポートをお届けしたいと思います。
2013年は、10月5日に開催されました。ちょうど、ミュンヘンのオクトーバーフェストが終わった直後だったためか、飲み足りないドイツ人観光客が民族衣装のレーダーホーゼンやディアンドルを着て参加しているのをチラホラ見かけました。
ピルゼンには駅から歩いて10分ほどの場所にピルスナーウルケルの工場があり、ビール祭りの会場もピルスナーウルケルの敷地内でした。
会場入口で、プラスチック製のビールジョッキをゲットします。50CZK(約250円)ですが、デポジットなので後で返金されます。お金ではなく、記念ジョッキに交換したり、麦わら帽子に交換することも可能です。早速ビールを購入します。
ビールは500mlで、ウルケルが35CZK(約175円)、ガンブリヌスが25CZK(約125円)です。
味は、ウルケルのほうがしっかりと濃い感じで、ガンブリヌスはすっきり軽い口当たりです。
会場にはビール以外にも様々な屋台が軒を連ねます。肉関係の屋台が多いですね。量り売りで芋料理が売られていたり、串焼きや焼きソーセージがメインです。大体1品80~150CZK(400~750円)くらいでした。
とってもシュールなディスプレイもありましたよ。
ケーキやコーヒー・クレープなどのお店もありましたので、お子様連れでも安心です。
木材にウルケルの焼き印を押してくれるサービス(板は無料でもらえます)や、音楽のショー(若者の向けの賑やかな曲が多かったです)も楽しめます。
工場は見学も可能です。ビール祭りの日以外も見学ツアーは開催されていますので、ピルゼンにお越しの際は訪れてみることをおすすめします。
工場見学は、現在ビールを製造している工場も見に行くのですが、それよりも、昔使われていた地下の醸造タンクの見学が一番の見所です。なんと、大きな木の樽から直接注いだノンフィルターの加熱処理前のビールを飲ませてもらえるんですよ。この試飲は、見学料190CZK(約950円)に含まれているのでなんともお得ですね。
今回はピルスナーウルケルがメインのビール祭りに参加しましたが、この他にも各地の地ビール醸造所でビール祭りが開催されます。毎年秋にビール祭りが開催されていますので、タイミングが合いそうでしたら、是非参加してみてください。美味しいビールが皆さんをお待ちしています。
名前:ピルスナーウルケル醸造所(Pilsner Urquell Brewery)
場所:U Prazdroje 7 304 97 Plze?, Czech Republic
入場料:英語ツアー(100分)190CZK(ビール試飲代込み)
URL:http://www.prazdrojvisit.cz/en/