今回はメキシコで暮らしてみてわかったメキシコ人の食の好みをご紹介します。
スナック類は辛くて酸っぱいものばっかり。
本当に恋しいのが日本のおいしいスナック類。いろんな味もバリエーションがありますよね?
でもここメキシコでは基本的にすべて辛くて酸っぱいだけ。旨味ゼロ。
「UMAMI」が世界共通語に鳴っていると言いますがメキシコでよくみるのは「UNAM」のほう。国立大学の名称です。残念!
こんなにスナックコーナーが充実してるのにこの列全部辛くて酸っぱい。
BBQテイストを想像されました?残念!辛くて酸っぱいです。
色的には爽やかな辛さを想像したでしょう?そうでもないです。辛くて酸っぱい。
ナッツこそ!キャラメルだったり。スパイスだったりとか思ったでしょ?これまた辛くて酸っぱい。
生の唐辛子とリモンはいつも食卓に。
日々の食事で唐辛子とリモン(スダチの様なライムの様なのをここではリモンと呼びます。)を食卓で見ない日はありません。
メキシコではインスタントラーメンが「マルチャンMARUCHAN」とよばれもはや国民食にまでなっておるのですが、一番人気の味はエビとリモンの激辛ヌードル。
これにも「ヴァレンティナ」というなの「桃屋キムチの素」的なソースをかけリモンをしぼって食べます。
イタリアでは作った人への敬意を込める意味もあり食卓で塩をふる事さえはばかられる訳ですが、ここではそんなの、おかまいなし。
誰が作ろうが雨が降ろうが槍が降ろうが「チレとリモンどこいった?それと塩は?」的な感じです。
肉とスパイスの名コンビがあまりない。
お肉が本当にまずい。固い。そして味がない。
サルサ(ソース)を「後がけ」するんだけど。角切りトマトとタマネギだったり。チレ(唐がらし)だったり。
ハーブやスパイスで味付けされたお肉ってのにありついた事がありません。
ケソ(チーズ)のあとのせもよくあるんですがチーズも風味があまりないのがメキシコでは基本。ううん。残念!
肉にコショウも一般的でない。
黒こしょうは日本では代表的なスパイスですよね?
でもメキシコでは「こしょう」は一般的なスパイスではないようで、探してもなかなか見つかりません。
スーパーの世界のスパイスコーナーみたいなところに日本で言う「八角」とか「オールスパイス」的な位置づけでたまに売られています。
ちなみに黒こしょうは「ピメント・ネグロ」です。
メキシコ風モツ煮込みパンシータも長時間煮込んだ柔らかさうまさとは無縁で残念。
突然ですが。。。モツ煮込みが食べたい。
メキシコには「パンシータ」という臓物煮込み料理があるんですが。。。。。旨味柔らかさ共に日本のモツ煮込みの圧勝です。
どうしたらそんなに臭みをのこせるのか?
それを消すための生タマネギがまたお腹に優しくない。
ほっこりと安心しないモツ煮込みなんですこれがまた。残念。
ソーセージがジューシーでなく干し肉、保存食な感じ。
そうなんです。
メキシコではソーセージは保存食なんだなああ。と太古の昔に思いを馳せる事が出来ちゃいます。
だって本当に固いしスパイスの味しかしないし。THE保存食なんですよ。
見た目はおいしそうなのに「どうしてそこまで期待を裏切れるか?」と言いたくなるほどおいしくないです。
シャウエッセンみたいな、おいしいソーセージ(日本ではシャウエッセンが基本になってませんか?贅沢な国だと思います。)は普通に輸入食材店で買いましょう。
日本食は魚のだしが旨味の基本だけどDFでは魚は食べ慣れない物だから海の味がするで不評。
世界に旋風を巻き起こしているニッポンが誇る「UMAMI」ここメキシコでは度々良くない評判を聞きます。
メキシコシティは内陸部にあるため、魚介系の食べ物を食べ慣れない人も多くありません。
「魚介系の匂い」いわゆる「ダシ」が「どうしてもダメ」という女性がとっても多いのには驚きました。
寿司が好きだと言うので何が好きと聞いてみると「ケソロール(チーズロール)」と言う答えが返ってきました。
それ寿司じゃないですから!
素材の旨味を活かすという感覚はメキシコ料理には見られない。
何でもかんでも辛くて酸っぱいメキシコ料理、素材の旨味を行かすって考えはありません。
米でさえメキシコではコンソメで炊くのが普通で素材の旨味はゼロにちかい。
噛めば噛むほど粉っぽくなっていくインディカ米なので日本人のぼくには食べにくい印象です。
産地直送の新鮮な野菜が安全に手に入り、魚介類が海に囲まれた日本のように手に入らないので、食べ物は「辛さ酸っぱさでごまかして食べる」という文化なのかな?と感じます。
これからメキシコに来られるみなさん。食文化の違い。相当なモノがあります。覚悟して来てください!
旨味なんてない国。あるのはただ酸っぱく辛い現実ばかり。
それでもメキシコが大好き!ビバ・メヒコ!