海外生活の楽しみであり、悩みの種ともなりうる「食生活」。
アルゼンチンの「食」とその楽しみ方についてお話したいと思います。
アルゼンチンって何食べてるの?
アルゼンチンの主食は「肉」と「ジェラート」です。
といっても過言ではないでしょう。
人口よりも牛の数が多いという「肉食国」。
インフレで物価が上昇し続ける中、「肉を値上げしたら暴動が起こる」という理由で、
かなり価格上昇が抑えられているというくらい、アルゼンチン人にとってお肉は食の全てです。
アルゼンチンに来たらまず、日本では考えられないような
量と質のお肉を美味しいワインとともに思う存分楽しんで下さいね!
どうやって料理したらいいの?
海外生活で困ることと言えば、現地の食材をどう料理したらいいか?ということでしょう。
スーパーに行けば、「ど、どうやって料理しろというんでしょう…。」
という量と種類の塊肉がお店の売り場の大部分を占め、
お肉屋さんに行って「500g」と言えば(あまりに少ないと嫌がられるので頑張ったのに)、
「あぁ、本当にちょっこっとでいいんだね!」ときます。
でも慣れてしまえばとっても簡単!
思いつくままにお肉を買い(最初は難しいかもしれませんが、お肉屋さんで買う方が安くて新鮮なお肉が買えますよ。
)、塩胡椒をしてただオーブンに放り込んで下さい。
そして焼きあがった分厚いステーキに、
アルゼンチン名物のチュミチュリ(ハーブとスパイスがたっぷり入ったオイルソース)も準備して、
これまた安くて美味しいアルゼンチンワインでいただきます!
これ以上の贅沢はないと幸せに浸れる時間になるでしょう。
週末の風物詩
海外生活をするのであれば、是非、現地の方のお家にお邪魔したいもの。
アルゼンチンでは週末ともなれば、
皆お家のテラスやお外でアサード(アルゼンチンバーベキュー)をします。
牛肉に豚肉に鶏肉にチョリソー、本当に皆よく食べます。
そしてお肉を焼くのはもちろん、殿方の仕事。
仲良くなったアルゼンチン人ができたら是非「私、まだアサード食べてないの!」と言ってみて下さい。
「信じられない!本当?じゃ、今度家においで!!」と必ず誘ってくれるはずです。
ジェラート天国!
そして忘れてならないのがジェラート!
イタリアとスペインの移民の子孫が国民の大多数を占めるこの国では、
あの柔らかくてフレッシュで種類豊富なジェラートが欠かせないのです!
これまたKg買いです。
赤ちゃんがバケツのような容器に山盛りのアイスを全身で抱えて食べている姿を目にした時には、
「さすがアルゼンチン…。」と絶句しつつもその可愛らしい姿に微笑まずにはいられませんでした。
そんなハイカロリーなものばかり食べてて大丈夫?
海外生活で太ってしまうのでは?気になるところですよね。
私もこちらへ来た当初、嬉しくて毎日ジェラートを食べ、
肉を食べておりましたが、
太りやすい体質にも関わらず、その食生活で太ることはありませんでした。
ピザやフライドポテトと言った第二の国民食に手を出すようになると話はまた変わってくるのでしょうが。
街中を行き交うアルゼンチン人達を見ていても、
想像に反して超肥満といった感じの人を見かけることは少ないです。
もちろん日本人よりは肉感的ですが、これがまた健康的で魅力的に映ります。
海外生活、「食」で大切にしたいこと。
アルゼンチンの食事は想像していたよりもとてもシンプルで味付けも薄味です。
自国産業を守るために、輸入物が少ないため、いわゆる地産地消。
地元のものを素材の味を活かして食べる。意識することなくそれができている国なのだと思います。
また、リラックスして大いに食べ、飲み、おしゃべりを楽しむ。
このことが、例えば寂しさやストレスからくる暴飲暴食を防いでいるように思います。
思い切り人生を楽しんで、その土地のものをシンプルに食べ大いに笑うこと。
これが何よりも海外生活(もちろん日本でも!)の「食」に関してのアドバイスです。
肉とワインとジェラート…。私にとってこれ以上幸せな国はないかもしれません。
VIVA! アルゼンチン!!