
【海外旅行アドバイス】2つの両替レートが存在(!!)する国、アルゼンチン!※2016年現在、レートは統一
【※注意※】
本記事は、2015年10月に執筆したものです。
2015年末の大統領選挙により、レートは1つに統一されました。
今後また2つに分かれた際には、ご報告いたします。
2016年2月
海外旅住ナビ
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海外生活で悩ましいこと(?)の一つが両替ですよね。
「レートはいくらだったっけ?」「日本円だといくらになるんだっけ?」
ただでさえややこしいのに、
なんとこの国アルゼンチンでは公式レートのほかに“ブルーレート” なるものが存在します。
“ブラック”でなければ“グレー”なコトはOK?
最初の頃は「それって違法なんだよね!?」とドキドキしていたのですが、
なんとこれが新聞にも当日レートが表記してある程、
アルゼンチン人にとっては常識なのでオドロキです。
この国で暮らすと“グレーなこと”に対する抵抗というものが日に日に薄れてきます。
日本は全てがシステマティックでオーガナイズされていて(だからこそとても住みやすいとも言えますが)、
ルールから外れたことをするなんて「とんでもない!」「そんなこと許されない!」となったりするのでしょうが、
この国ではそれで事が機能するならそれで良しとなってしまうのです。
さすがの私も、初めてアルゼンチンに到着した時、
せめて少し位は手元にペソを持っていたいと思い、
空港の職員さんに「両替所はどこですか?」と尋ねたところ、
「やめておきなさい!ここは公式レートよ!?市内に行って両替しないと大損よ!!」
と言われる始末でした…。
お分かりですね、これがいかに常識かということが。
どうやって両替するのが賢いの?
アルゼンチンで生活、もしくは旅行するなら準備したいのが、“新札のUSドル”。
そしてできる限り100ドル札で!
お札が古かったり、小さい単位だったりすると両替レートが悪くなったりするのです。
ちなみに、「現地でドル引き出せばいいか。」というのは残念ながら不可能です。
アルゼンチンで日本の銀行のカードでUSドルを引き出すことはできません。
長期滞在を考えている方は、途中でウルグアイに行けばUSドルを引き出すことができます。
しかしここも要注意!
ウルグアイにドルを引き出しに行くというのもアルゼンチン人の常識なので、
朝一番に行かないとATMがお札切れを起こしているということもあるそうです。
Masterカードがあれば、銀行の窓口で対応して頂けるという話を聞いたことはありますが、
私の体験に基づいておりませんので、その場合はよく調べて行って下さいね。
そして気を付けたいのが両替屋さん。
ブエノスアイレスの街なかの大通りを歩けば、そこら中から
「カンビオ(スペイン語で両替の意味)!カンビオ!Money Exchange??? Dollar?」
というダミ越えが響いています。
これ、闇(ここはグレーと言っておきたいところですが)両替所の客引きさん達なのです。
アルゼンチンには偽札も横行していますし、他人と見れば一円でも多くだまし取ってやろうというのが残念ながらお国柄。
偽札を掴まされたり、悪いレートをふっかけられないよう注意したいところです。
新聞やネットでブルーレート(非公式レート)を知ることはできますし、
一番いいのはステイ先の人や、現地の日本人、アルゼンチンに渡航歴のある人に尋ねることでしょう。
カードでの支払いはどうなるの?
もう一つ気を付けたいのはカード払い。
もちろん公式レートなので、一度ブルーレートを知ってしまうと怖くて(もったいなくて)使えません。
「それなら知らなければよかった…。」という方はブルーレートは見ない方がいいでしょう。
実際、どのくらい違うの?
さぁ、ではどのくらい公式レートとブルーレートが違うのか、
本日現在(2015年10月28日現在)のレートをみてみましょう。
説明用なのでざっくりと切り捨てで考えますが、
公式レート:1ドル=9アルゼンチンペソ
ブルーレート:1ドル=15アルゼンチンペソ
なんと約1.6倍も違うではないですか!
本日現在、1ドル=120円なので、
公式レート:1ペソ=13円
ブルーレート:1ペソ=8円
つまり例えばランチが100ペソだったとすると、
1300円のランチか800円のランチかの大差が生まれてしまう訳です!あぁ、恐ろしい…。
ちなみに最近は、大衆食堂的なところなら別ですが、
きちんとしたレストランだと100ペソでランチ食べられるということはありません。
残念ながらブエノスアイレスの物価はパリ以上になっていると言われています。
賢く両替して、快適なブエノス生活を送りたいものですね。