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- 【海外のグルメ・ドリンク】肉だ!アサードだ!!食べきれませんから!!!【アルゼンチン】
アルゼンチンはなんといっても肉!
日本の空港はお醤油の匂い、韓国はキムチ、アルゼンチンは?
と聞くと決まって帰って来るのが「アサード!」という答えです。
アサードとはアルゼンチン版バーベキューで、
肉に始り、肉に終わる、肉食大国の名に恥じぬ、
素晴らしい種類と量のお肉を堪能できます。
そしてこのアサード、家族やお友達で集まって楽しく過ごす大事な時間という役割もはたしており、
「アサードするから」という名のもとに、会いたかった人に会えたり、
お話しできたりする素敵な時間でもあるのです。
お肉が高めな日本の感覚でいくと信じられないような贅沢な時間。
今日はこの“アサード文化”についてお伝えしたいと思います。
前菜はジューシーなチョリソーを挟んだサンド!
アルゼンチンの代表的な食べ物の一つとも言えるチョリパン。
日本人的にはこれでお腹いっぱいくらいのボリュームのチョリソーを
ちょっとだけ柔らかめのフランスパンに挟み、
スパイスと酸味の効いたサッパリソースのチュミチュリを加えて食べるもので、
露店等で軽食として売られていることが多いのですが、
なんとこのチョリパンが、アサードでは前菜としてでてきます。
お分かりですね?肉に始り、肉に終わるの意味が。
もちろんサラダ等準備されていますが、
基本は肉、肉、肉なのです。
アサドールは英雄?
少人数ですることは少ないアサード。
例えば十数人分の肉を焼くためのパリージャ(金網)の準備に始り、
炭の準備、火おこし、何よりも大事なお肉の焼き加減等々、
アサドール(お肉を焼く係りの男性)は、その日のアサードを大きく左右する存在です。
チョリパンに始り、モルシージャ(血詰めソーセージ)、
各種牛肉(小腸、ヒレ、ロース、サーロイン等々)に鶏肉等々、
次々に各自の好みを聞きつつ焼き上げ、サーブしていくのもこのアサドール、
座る暇もなければ、食べる暇もありません。
そこで、お肉が焼きあがってサーブされると方々から
「このお肉の焼き具合は最高だね!」
「これは素晴らしい!」
等々、賛辞が向けられる訳です。
そして一通りそれが終わると、どこからもともなく
「アサドールに拍手!」
の声が。
私はこの瞬間がかなり好きです。
しかし、食べきれません…
日本で食べたら、いくらになるかな~…、
なんてことをいつも考えてしまう贅沢なお肉が食べ放題なアサード。
美味しいので、ついつい次々に食べてしまうのですが、
「次は〇〇が焼きあがったよ~!」とアサドールが持ってきてくれる
後半戦くらいになると、食いしん坊の私ですら「も…、もう食べられません!」となってしまいます。
そこで現地の人が言っていた大切な言葉をアドバイスとして書いておこうと思います。
「美味しいお肉は後からやってくる。」
そうなのです。
その日のメイン的なお肉は後の方で出てきますので、
最初の方は少しずつ味見して胃袋を調整しておくのも大切なコトです。
幾らくらいで食べられるの?どこで食べれるの?
これはもちろん参加人数やどのお肉を準備するかで変わって来るでしょうが、
100~150ペソ(日本円で1,500円弱)くらいということが多かったです。
アルゼンチン人の友達ができれば、
「アサードやるから」というのは挨拶代わりに聞ける言葉になるかもしれませんが、
短期の旅行等の場合は、個人のおうちでのアサードに参加するのは難しいかもしれませんね。
そんな時はParilla と書いたお店に入ってみて下さい。
二人でも食べきれないくらい山盛りになった、
チョリソーにモルシージャ、牛肉各種、鶏肉の盛り合わせが運ばれてくるでしょう。
街を歩けば、至るところで金網に山と敷き詰められた、
美味しそうなお肉達がジュージューと焼かれているのを目にすることができますので、
匂いとその光景に誘われてお店に入ってみて下さいね。
そしてお家でのアサードの場合は、
何よりもその場の皆との時間を楽しみたいもの。
とにかくアルゼンチン人はよく食べ、よく飲み、よく笑い、よく喋ります。
その場でギターを弾ける人がいれば、皆で大合唱なんてことも。
美味しいお肉とおしゃべりで、リラックスした楽しい時間を過ごして下さいね!