ゴールデンウィークの次はどこに行こうかと考えておられる方、夏休みこそはどこかへ行きたいと考えておられる方、今年の夏こそは海外旅行をと考えておられる方、そんな方々にご提案したい海外旅行先の一つが、中国の桂林です。夏の海外旅行は、海へ、山へ、高原へ、と色々な選択肢があります。夏の太陽が燦々と輝く下、ビーチで過ごすのもいいものですが、水辺の涼しい所で休みを満喫するというのも良いものです。中国の桂林では川のほとりでゆっくりした時間を過ごすことができます。
<幻想的な景色>
中国の桂林といえば、水墨画の世界で有名です。面白い形をした山が並び、その間をぐねぐねと川が流れているのを、写真や映像で見たことがある方も少なくないことでしょう。中国の中では割と早くに外国人観光客を受け入れた場所ですから、みなさんの周りにも訪れたことがあるという方がおられると思います。よく知られている水墨画のような世界も美しいですが、素晴らしい景色はそれだけではありません。桂林の景色を作り上げる要素には、川の水、湿度、温度、太陽の光などがあげられます。そのような多くの要素が複雑に絡み合って桂林の景色を作り上げるため、毎日違う顔を見せてくれます。雨上がりの霞んだ空と霧が作り上げる景色、澄んだ空のもと川に移る山々、朝もやの中にところどころ見える面白い形の山々、どれをとっても幻想的な景色です。
<川下り>
桂林といえば、不思議な形をした山と川です。そんな景色を堪能する一つの方法は、船に乗っての川下りです。桂林の中心部近くから大きな船に乗って、半日のツアーに出かけるのもいいでしょう。船によっては、昼食も付いていますから、川の上で食事を楽しむという普段ではできない体験もできます。一口に不思議な形の山を見ると言っても、それぞれの山には個性があります。中には手や馬など、何かに似ている山もあります。また、中国の20元札には桂林の景色が描かれています。そういった特徴的な山や、景色を探しながら川下りを楽しむのはいかがでしょうか。船によっては、英語を話せるガイドさんが乗っています。ガイドさんのアナウンスを聞いていると、桂林の景色をより細かく楽しむことができます。
あえてみなさんに紹介したいのは、少人数で小舟をチャーターしてする、川下りです。大きな船での川下りと何が違うのかというと、水面がとても近いことです。水面に座りながら空や山を見上げているように感じると言っても、過言ではありません。また、大きな船では近づきにくい川岸に船を寄せて、山をふもとから見上げることも可能です。大きな船で川下りをするのとは、ひと味もふた味も違う経験ができるのは間違いありません。外国人観光客が多いため、船頭さんの中には、英語でガイドをしてくれる人もいます。片言の英語で要所を案内してくれる船頭さんも少なくありません。ですから、中国ができる方はもちろん、そうでない方々も、ぜひ小舟での川下りに挑戦してみてはいかがでしょうか。
<食べ物>
桂林の名物は、桂林ビーフンです。特徴は、少し太いことです。たいていのお店には、焼きビーフンとスープ入りのビーフンがあります。スープ入りのビーフンは、トッピングによって値段が違います。焼きビーフンもとても美味しいのですが、スープ入りのビーフンもお勧めです。ピーナッツが入っているのが特徴です。日本人にはあまり馴染みがないので不思議に感じるかもしれませんが、一度食べるとビックリ。意外ですが、なかなか美味しくて、ピーナッツを探してまで食べてしまう人もいます。地元の人はたくさん唐辛子を入れて食べることを好みますが、辛いものが大好物という方は別にして、はじめから唐辛子をたくさん入れないよう気をつけてください。中華料理に飽きてしまった場合も、心配の必要はありません。欧米人観光客がたくさん来るため、洋食レストランやバーがたくさんあります。場所によっては、川の音を聞きながらの食事を楽しむことも可能です。
今年の夏は、幻想的な景色を楽しみながらゆっくり過ごされるのはいかがでしょうか。