いろいろな種類がある月餅

【祝日・記念日・年中行事】中秋節【中国】

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初秋の行事といえば、日本ではお月見でしょうか。まん丸の月と、まん丸の団子、それにススキ。
いつもはあまり目を向けることのない月でも、お月見の時には月を眺めるという人も少なくはないはずです。お月見の夜の月を「中秋の名月」と呼ぶことを、ご存知の人も少なくはないでしょう。そうです。中国の中秋節は日本のお月見と同じお祭りです。十五夜に月を鑑賞する慣習は、中国から来たとも言われており、アジア各地にお月見の習慣があります。では、中国ではどのようにお月見・中秋節を過ごすのでしょうか。

月餅

中国の中秋節に欠かせないもの、それは月餅です。月餅とは、こしあんで作ったまんじゅうのことです。
こしあんとはいえ、あまり甘くありません。また、月餅の餡にはこしあん以外にもいろいろなものがあります。日本人からするとちょっとびっくりするのですがしょっぱい卵や肉が入っているものもあります。珍しいものではありません。非常に一般的です。中国の中秋節には、この月餅が欠かせないことから、月餅の製造販売に多くの外資系企業が参入しています。アメリカからやってきた某有名カフェチェーンやアイスクリームチェーン、それにヨーロッパのチョコレート業界からも参入が見られます。それらのチェーン店が販売している月餅は、名前と見た目は月餅ですが、材料や製法は伝統的なものとはまったく違います。得意とする分野、例えばアイスクリームやチョコレートなどを用いて、月餅風のスイーツを作ったのです。
しかし、現代化がすすむ中国にあって、それらの月餅は受け入れられており、中秋節の時期になると、多くの人たちがそれらチェーン店の紙袋入った月餅を持って歩いています。

 

レストランの円卓

レストランの円卓

丸が持つ特別な意味

月餅とは、もともと月の神にお捧げする捧げ物の一つでした。
それが、中秋節にお月見をしながら食べるものに変化していきました。またその過程で、形も月に似せた丸いものに変わりました。

中国の人にとって、丸は非常に良い意味を持ちます。中華料理屋さんには、円卓がありますよね。何人かでその円卓に座るならどうでしょうか。それぞれの距離は、極端に遠かったり、近かったりすることはありません。丸は、それぞれの関係がとてもいいこと、平和なことを意味します。ですから、中秋節には家族で円卓を囲んで食事をし、月餅を切って家族と一緒に食べる習慣があります。

このような祭日に家族揃って食事をすることは、中国の人にとっても大切にしている習慣です。月餅はお月見の季節にだけ食べるものです。ですから、中秋節は国が定める休日になっており、多くの人はその連休を用いて実家に帰り、家族団らんを楽しみます。

月餅の広告をつけたバス

月餅の広告をつけたバス

変化する習慣

良い関係を保ちたいのは、家族だけではありません。仲の良い友達や、同僚、取引の人たちとも円満な関係でありたいと思います。ですから、親戚や仲の良い友達、仕事で関係のある人たちにも月餅を送る習慣もあります。
しかしここ数年、中国では収賄に対する取り締まりが強化されています。そのため、月餅を送ることも、受け取ることも、賄賂の一種と定める企業も増えてきました。もちろん、賄賂まがいな贈答品がなくなるのはとてもいいことです。しかし月餅は、もともと人間関係が良好なことを表す代表的なアイテムだったため、人との繋がりが淡白になってしまっていると感じる人もいるようです。

また、地方から都市部に出てきて仕事をしている人たちにとって、中秋節の時期の休日は短すぎます。三連休とはいえ、彼らからすると家に帰るには時間が短く、中秋節に一家団らんを楽しめない人たちも増えています。そのため中国では、中秋節に家族が一緒に月餅を食べて一緒に過ごすという習慣が、薄れつつあるのが事実です。

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