海外旅行で気になるのが旅先の治安です。チェコはヨーロッパの中でも治安の良い安全な国であると言えます。それでも、日本と比較すると多少注意が必要です。チェコで安全に滞在するために気をつけたいポイントを挙げてみたいと思います。
スリ・ひったくり・置き引きなどの軽犯罪
どこの観光地でもそうですが、人が多いところではスリやひったくりなどの軽犯罪が発生しやすいです。
プラハで注意すべきスポットは、カレル橋や天文時計前、旧市街広場、プラハ城、ヴァーツラフ広場といった人が多くパフォーマーや建物、露店等に注視する時間が長くなりがちな場所です。油断している隙に財布を抜き取られてしまったという被害が度々聞かれます。
また、トラムや地下鉄、バスなどの公共交通機関を利用する際も注意が必要です。
特に出口付近は抜き取った貴重品を持ってサッと抜けだそうと考えているスリ集団がいる可能性があるので気をつけてください。
現金は分けて持ち、鞄の口を開けたまま持たないように気をつけましょう。貴重品はチェーンを付けて鞄や衣服に繋いでおいたり、鈴のような音のなるものを付けておくのも良いでしょう。
レストラン等で席につくときも注意が必要です。日本にいる時のように、椅子に鞄をかけておいたりすると置き引きの被害に合うことがあります。また、ちょっと足元に荷物をおいたつもりがいつの間にか無くなっているということもあります。持ち歩く荷物は必要最低限にし、きちんと管理しましょう。
ニセ警官・ニセ交通チケットチェック係
警官や交通チケットのチェック係を装った詐欺も注意が必要です。怪しいと思った時は「チェコ語も英語も自信がないので日本大使館に連絡する」「言葉がよくわからないので緊急電話(112)またはチェコ警察(158)へ電話する」と告げましょう。「財布・パスポートをホテルに置いてきてしまったので、一緒にホテルまで来てください」と提案する方法もあります。ただし、相手の要求を突っぱねることで余計に危険な状況に追い込まれることもあります。状況を鑑みて行動してください。
スリやひったくりでもそうですが、犯人は1人ではなくグループで仕掛けてくることが多いです。見知らぬ人に声をかけられた場合は安易に話に乗らず距離を取るようにしてください。
法外な値段を請求するぼったくりタクシー
少し前までは世界的にも有名だったプラハのぼったくりタクシーですが、最近はかなり改善してきたようです。それでも客待ちをしている怪しいタクシーは利用しないようにした方が賢明です。タクシーを利用する際は、ホテルからであればフロントにお願いしてタクシーを呼んでもらいましょう。空港からタクシーを利用したいときは、AAAと書いてある黄色いタクシーがオススメです。
飲み水にも注意
プラハでは今年(2015年)に入ってから一時的に水道水の汚染による下痢等の集団的な健康被害がありました。基本的には安全な水ですが、念のため飲み水はペットボトルのミネラルウォーター等を購入して飲んだほうが良いでしょう。
洪水に関する注意
チェコでは近年洪水の被害が報告されています。2002年にはプラハで大規模な洪水被害があり、約5万人の市民が避難を余儀なくされました。緊急時には慌てず地元警察等の指示に従いましょう。
冒頭にも書きましたが、チェコは概ね治安の良い国です。それでもプラハの中心部から少し離れると、とたんに英語が通じなくなることもあり、事前にいざという時の対処法を調べておくことはとても大切です。
備えあれば憂いなし。万全の準備をしてチェコを楽しんでくださいね!
【チェコの緊急時の連絡先一覧】
緊急番号 112 (警察・消防・救急等の緊急時専用番号。英語可)
警察 158
救急 155
在チェコ日本国大使館 (+420)257-533-546