旧社会主義国であったチェコは、近年急速に資本主義社会と大差なく変化してきました。それでも、おや?と思うような少し代わった特徴が残っているのも事実です。
今回は、チェコを旅行中に知っていると得する・役に立つチェコの豆知識をご紹介したいと思います。
勝手にビールを注がれる?
チェコと言ったらチェコビール。安くて美味しいビールをお目当てに観光される方も多いでしょう。
パブに入ると、「分かってるよ!当然ビールを飲みに来たんでしょう?」とばかりにオーダーを取る前からビールを提供されることがあるります。この1杯目はサービスではなく、ちゃんとお金を取られるのでそのつもりで。
2杯目以降も、注文しなくても空になった頃を見計らって次のビールを持ってきてくれることがあります。こちらももちろん有料です。まさに、ビールのわんこそば状態ですね。
これ以上飲めないという時はコースターで蓋をしておけばそれ以上は持ってきません。
ちなみに、ビールのコースターにはコレクターがいるほど人気の高いアイテムです。素敵なコースターに出会った時は、お店の人に持ち帰っても良いか確認して、記念に持って帰るのも良いでしょう。
全てのレストランやパブがこの方式というわけではありませんが、空になると「もう1杯どうですか?」と聞いてもらえるので注文しやすいかと思います。
地下鉄のホームにある謎の時計
プラハの地下鉄では、ホームの端に謎のデジタル時計が設置されています。上の段は普通の時計だということがわかると思いますが、下の段では何かの時間を計測しています。
実はこれは、前の電車が出てから何分経過したかが表示されているんです。プラハの地下鉄を利用する時は、時刻表を確認することはあまりなく、前の電車が何分前に出たかで来る時間を予測しています。
ちなみに、A線は4~5分・B線は6~7分・C線は2~3分以内に次の電車が来る事が多いです。
前の電車が出発してから1分21秒経過しています。出たばかりなので少し待ちましょう。
個室にはないトイレットペーパー
チェコの公衆トイレは基本的に有料です。相場は5CZK(約25円)ですが、場所によっては10CZK(約50円)ほどかかることもあります。係の人がカウンターにいるので、そこで料金を払ってください。
トイレの個室にはトイレットペーパーが備え付けられていないことが多いです。どうすればいいかというと、トイレの入口付近や手洗い場のところに大きなトイレットペーパーのロールが置かれているので、そこから必要な分を先に巻取って個室に入ってください。うっかり忘れると大変なことになります。
また、チェコのトイレは鍵が壊れていることが多く、場合によっては全ての個室のドアの鍵が壊れていることもあります。開けられないように手や足でガードして利用してください。
右手前のプラスチック製の丸いものがペーパーホルダーです。紙を取ってから奥のトイレに進みます。
高い喫煙率…しかし思わぬところで罰金が!
チェコでは歩きタバコをしている人をよく見かけます。恐らく、日本で見かけるよりも多いかと思います。そんなチェコですが、公共交通機関やバス停・駅、公共の場では禁煙が義務付けられています。
チェコ在住のイギリス人の知人の話ですが、ある雨の日にタバコが吸いたくなったそうです。バス停のすぐ近くに灰皿が設置されていたので、ここは大丈夫な場所なんだろうと思い、屋根のあるバス停で一服していました。すると、警官がやってきて「バス停での喫煙は禁止です」と説明され、1000CZK(約5000円)の罰金を取られたんだとか。
プラハ市内でも、ビールがジョッキ1杯で30CZK(150円)、肉料理の盛り合わせのプレートが200~300CZK(1000円~1500円)で注文できることを考えると、なかなか痛い出費です。
喫煙者の皆さんは、喫煙場所には十分注意してください。