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【暮らし・住まい】花粉症に悩む人たち in フィンランド【フィンランド】

 

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春は花粉症の季節

フィンランドは3月最後の日曜日にサマータイムを迎えます。暗くて長い冬に終わりを告げ、同時に春の始まりを告げる合図。日照時間はぐっと長くなり、太陽の高さは高くなり、太陽の光にも力が増し、窓のひさしから光が差し込むと春を実感し、間もなくやってくる夏に心がウキウキしてきます。
冬眠から覚めた動物のように、外へ出る人達も増えていくシーズンなのですが、花粉症の人にとっては春から夏になるこの時期は、恐怖の時期でもあります。そう、花粉症。
フィンランドにも日本の杉花粉のように、花粉症で悩む人がとてもたくさんいます。

 

最大の敵は白樺
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フィンランドで一番多い花粉アレルギーは、「白樺」。
驚く方々も多いかと思います。私たち日本人の持つ白樺のイメージは、寒い地域に生息し、その白さや凛とした姿が美しいという印象を与え、花粉症のイメージを持つ人は少ないかと思います。
ですが、北欧を象徴する木「白樺」はフィンランドでは最大のアレルギー花粉源なのです。
そうだとしても、白樺の木はフィンランドの生活にはなくてはならないもの。
写真のように道路脇には白樺が植えられ、すぐ近くに広がる自然には数多くの白樺の木が生息していて、白樺の中で生活しているような環境。花粉症の人には辛い環境だと言えるでしょう。

私は杉花粉症の持ち主で、日本ではかなり大変な思いをしました。今でも治っていません。2010年8月にフィンランドに移住してから、「花粉症とはこれでおさらばだ!」と喜んでいたのですが、3回目の春から花粉症に似た症状がなんとなく出始めました。白樺花粉のことは聞いていたのですが、「いやいやこれは花粉症じゃない」と自分を騙していましたが、昨年とうとう白樺花粉症であることを認めました。
昨年の花粉量はかなりすごく、私の周りの人も相当苦しんでいました。寝られない日々は続くわ、黄色い花粉がはっきりと目に見えるわ、本当に辛い時期でした。

 

ピークは5月と6月
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白樺花粉のピークは5月から6月にかけて。夏に向かって新緑が芽生えるときに、花粉症の季節がやってきます。写真は今年4月に撮影したものですが、私にとって最大の敵の根源を発見。写真中央に見えるV字型の花粉の卵らしきもの。これからどんどん成長し数も増え、花粉を大量に飛散するようになるのだなと、想像しただけでも怖いものを見つけてしまいました。ピーク時の写真は、個人的な理由により撮影できない(近寄りたくない)のでご了承くださいませ。
さて、どんな症状が出るのかと言うと、
-  くしゃみが出る
-  鼻水が出る
-  目がかゆい
杉花粉と同じ症状が出ます。

 

フィンランドでの対処法とは?(日本との大きな違いはマスク)
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症状が深刻でない人は、通常Apteekki(アプテーッキ)と呼ばれる最寄りの薬局に行き薬を買います。写真は近所のApteekkiで、花粉症コーナーがありました。
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鼻スプレー。刺激の強いものから弱いものまで、いろんなメーカーのものがあります。
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飲み薬。抗ヒスタミン剤の薬を飲むのが一般的。眠くなる成分が含まれているもの、そうでないものがあります。
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そして、目薬。

鼻スプレー、飲み薬、目薬が対処法の基本3本柱。でも、何か1つ足りないと思いませんか?マスクがここには入ってきません。ここフィンランドは、予防や防止でマスクをする習慣がない為です。
余談ですが、先日、出張で一緒に日本に行ったフィンランド人が、多くの日本人がマスクを着用している姿を見て、感染症でも流行っているの?と、とても不思議がっていました。理由を説明し納得していましたが、フィンランドの人からはあの光景は異様なようです。確かに、病人が多いように見える。一方で、日本のマスク技術力はとても高いなと感じています。

深刻な症状を持っている人は、病院に行き脱感作療法をされる方もいます。
(脱感作:アレルギーの原因となる物質を少量ずつ次第に増量しながら定期的に注射し、過敏性を除去する療法)
私の同僚は薬では対処しきれなくなるほど症状が悪化し、この療法を受けたそうで、6週間毎に花粉の入った注射を射し、少量ずつからスタート。3年間かけてこの療法を行い、療法を始めた1年目から抗ヒスタミン剤を摂取しなくとも、アレルギー症状は収まったようです。そして昨年12月に3年間の療法が完了したので、今春がどうなるのか、といった状況だと。この療法は10年ほど効果があると言われていますが、この療法が効かない方も中にはいらっしゃるようです。ちなみに、1回の注射料金は、それほど高くないなという印象でした。

 

マイアイテム
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私の症状はまだ薬で抑えられるレベル。日本のもので対処していましたが、今年はフィンランドの鼻スプレーと飲み薬(眠くなる成分が入っていないもの)をこれからに備えて調達。効果はどんな感じなのだろうか? 花粉症の時期は迎えたくないのですが、ちょっと楽しみだったりしています。

薬の説明書きは公用語のフィンランド語とスウェーデン語で書かれていますが、Apteekkiのスタッフの方(薬のプロ)が、薬について英語で丁寧に説明もしてくれ、飲み方もおしえてくれます。外国人には有難い限りです。
そして、今回、薬の梱包箱を見て気付いたこと。目の不自由な方向けに点字が刻まれていました。日本のものには入っていないなと。ちょっとしたところでも福祉の国を感じた瞬間でした。
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そして、究極のマイアイテム。鼻うがいセットです。鼻を取って洗いたいと話したら、友人が教えてくれました。これもApteekkiで購入したもの。赤いジョウロに入れた食塩水を片方の鼻の穴から入れて、もう片側から出すというなんとも原始的な対処法ですが、これだと材料は家にあるものでできるし、洗浄後の爽快感がなんとも良かったりします。

白樺以外にも、稀ではありますがハンノキ、ハシバミの茂みなどその他広葉樹林、常用樹林の花粉アレルギーを持つ方もいたり、牧草地などの干し草アレルギーもあり夏頃、特に7月にピークを迎えるそうです。

 

フィンランドの花粉症事情は、マスク以外は日本と似ていますよね。白樺花粉は日本だと北海道にアレルギーの方が多いようです。
白樺は花粉症の人にとっては最大の敵ではありますが、生活には欠かせないし、白樺の幹と葉の色が生み出す、季節毎の色彩コントラストはとても綺麗なので、やはり側にいてほしい存在です。

 

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