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【暮らし・住まい】日本ではあまり知られていない海外の流行の病【フランス】

 

編集_写真1_1近年暖冬が続いていたアルザスですが、年末から冬らしく寒くなり、ここ最近は雪が降ることも珍しくありません。気温10度の翌日に-8度になったりするので、体調の管理が大変です。寒さが本格的になる1月2月は、子供達の通う学校や幼稚園では欠席する児童が一気に増えてきます。生徒だけでなく先生も休むことがあり、学校へ送り出してみたら先生不在のため家に戻ってくる(基本的に代講はなし)こともあるので、不意のスケジュール調整が必要になり、そうそう予定を組めません。

 

冬の流行り病No1 ガストロ

子供達の間で特に流行るのが、ガストロgastroenteriteと呼ばれるとても感染力の強い胃腸炎。激しい嘔吐と下痢が続きます。集団生活ではなかなか防ぎきれないので、一人が感染すると続いて数人が欠席してしまいます。フランスの幼稚園や学校の生活を見てみると、日本に比べて手洗いが徹底していません。さらに、日本の学校で行うような「うがい」をする子供を見たことがありません。衛生環境などに大きな違いが見られないのに、日本よりも発症率が高いのはこの辺の生活習慣に違いがあるような気がします。
大人たちの間でも、ガストロは猛威を振るいます。特にフランスでは冬に生牡蠣を食べる習慣があるので、ノロウィルスによる罹患が主流。生牡蠣の扱いは、日本のそれと比べると驚くほどに適当なので、仕方のない結果のような気もします。
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胃腸炎はコーラで治せ?

ガストロになってしまったら、大人しく家に居て悪いものを「出し切ってしまう」ように指導されます。下痢や吐き気のための内服薬もありますが、たちまち吐いてしまうのであまり意味がありません。苦しくてどうしようもない…そんな時に薦められるのが、なんとコーラ。留学生時代、初めてガストロの症状が現れた時に、友人達にコーラを飲めと言われ、おちょくられているのかと思いましたが、小児科の先生も「コーラを飲め」というので、どうやらフランススタンダードのようです。飲んだときの炭酸ののど越しと、糖分が丁度良いのでしょうか?(ちなみにイギリスではセブンアップが主流とのことです。)
我が家では、特別なイベントの日以外にコーラは飲ませていないので、少し体調を崩すと子供達がコーラを期待してしまうという有様です。

 

ビタミンDを補給?ビタミンD欠乏症

ヨーロッパの秋は、気分が滅入るような曇り空と雨風の日が続きます。冬になって、雪が降れば少しは明るいものの、基本的にはどんよりとした日ばかりで、青空を拝むことはなかなかありません。天気が悪いと気分も落ち込み、体までだるくなってきます。「精神的なもの?」と思っていましたが、これはビタミンD不足ということらしいと知りました。
フランスでは、なんと国民の80%近くがビタミンD不足といわれています。特に、日照時間が少ない冬には、ビタミンD不足のために関節が痛んだり、体調が悪くなる人が続出します。フランスの薬局ではビタミンDを処方箋なしで購入することが出来ないので、アルザスの人々はスイスへ出かけて行って購入しています。

 

スイスでは赤ちゃんにビタミンD補給

スイスで出産した私が、退院の時に渡されたのがビタミンDの小瓶。毎日数滴を子供が2歳になるまで飲ませなさいとのこと。
編集_写真3_1編集_写真4_1その時までの私は、ビタミンA、BやCを心がけて補給することはあっても、ビタミンDなんて「太陽に当たれば出来る」という知識のみで、特別に摂取することを考えたことはありませんでした。しかし、乳幼児に与える答えはまさにその「太陽に当たれば出来る」ということでした。日本に比べて圧倒的に日照時間が少ないうえ、乳児は外に出る機会も限られるので、薬での摂取をすすめているそうです。ビタミンDが不足すると、カルシウムやリンの吸収が進まず、骨の成長などに支障をきたすらしく、いわゆる「くる病」などもビタミンD不足から来るものです。ベビーベッドもなるべく朝の光を浴びることの出来る場所に置くようにと指導されます。
子供用のサプリメントにもビタミンDが含まれています。

 

人々が太陽に当たるわけ
編集_写真5_1冬の日の休日。少しでも太陽が出ていると、ライン河の畔や森の中の散策コースは散歩やサイクリングをする人々で溢れかえります。寒すぎない日なら、公園でひたすら日光浴。日焼けを恐れる私には、なぜ人々が貪るように日の光を浴びるのが謎でしたが、ビタミンDを吸収して健康になるためと聞いたときには眼からうろこでした。てっきり「日焼けした肌=健康美」のためだけだと思っていましたから。健康のために太陽の光を浴びようというのは、実に日照時間が少ない地域での考え方だなと思いました。
また食生活も色々と心がけており、鮭やマスなどの魚はビタミンDを含むので、冬は特に魚を食べる回数を増やしているようです。私の行きつけの魚屋さんも、冬になるとお客さんがどっと増えます。
こうして考えてみると、1年を通して太陽の光が注ぐ土地に住み、魚を日常的に食べていた日本での生活は、ビタミンDを特別考慮する必要がなかったのだなとつくづく思います。私達家族は、フランスに住んでいながらも、日常的な手洗いうがいを徹底し、日光を浴びて頻繁に魚を食べる日本的な生活をしているので、他の家庭と比べて明らかに病気になっていません、今後もフランスで流行る冬の病に徹底抗戦していきたいと思います。

 

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