編集_大学街ハイデルベルグ

【暮らし・住まい】一人暮らし事情 ドイツの大学生の場合【ドイツ】

 

編集_大学街ハイデルベルグドイツでは大学に進学時にかなりの割合で親元を離れます。ドイツの大学は大部分が国公立で、各大学間にレベルの差はないのですが、自宅から通える距離の大学へ通う人は少なく、あえて自宅から離れた大学へ進学していきます。大学進学は心身共に自立の第一歩を踏む出す時となっているようです。

 

質素な学生生活

私は15年前に留学生としてドイツの大学で学びましたが、最初の頃はドイツの学生の質素な生活に驚きの連続でした。学生の服装はジーンズにシャツといったラフなものがほとんど。日本のようにばっちり化粧をしてスカートにヒール姿だと、浮きに浮きまくり注目を集めてしまいます。ハイブランドのバッグを持っている人など皆無。ブランドのバック購入のためにバイト三昧という学生もいません。
しかし、アルバイトは定番。塾や家庭教師はドイツにはほとんどないので、レストランやお店の店員が主流です。まとまった休みになると、工事現場や工場などで数十万円分稼ぐ学生も。これらのお金は、日々の生活や教科書代金などに使われます。親が外交官や医者という友人もいましたが、実家の財力に関係なくアルバイトを掛け持ちして生計を立てていました。みな自分の稼ぎ内で身の丈に合った生活をしていましたが、とても充実した学生生活に見えました。
編集_フライブルグ大学

 

住居の定番はルームシェア

一番安く一人暮らしをしようと思ったら、やはりStudentenWohnheimと呼ばれる学生寮です。例えば、南ドイツのフライブルグの場合、学生組合が仲介し斡旋してくれる学生寮では、約6畳くらいの個室に、6人くらいで台所、シャワー、トイレ共同で月の家賃が約220ユーロです。同じ学生寮でも、日本のワンルームマンションのようなもの、家族向けの3LDKなんていうのも存在します。ほとんどの場合、ベットと本棚と机椅子などの簡単な家具がついています。頻繁にフリーマーケットや中古家具の売買が行われているので、生活をスタートするのにあまりお金がかかりません。留学や夏休みなど長期で部屋を空けるときには、語学学校や短期留学生などに部屋を又貸しする制度もあるので、家賃を節約できます。

寮で生活を始めると、サロンにもなっている台所へ行って他の住人を探します。そしてゴミ出しや掃除当番についてなど共同スペースの決まりを教えてもらいます。台所の冷蔵庫や棚などの共有スペースに物を置く場合は常にマジックで記名。うっかり名前を書くのを忘れると、誰かに食べられてしまったということも。
台所へ行けばかなりの確率で誰かに会うので、一人暮らしを始めても孤独に陥ることはありません。年齢や専攻、国籍も様々ですが常に人と触れ合えるので、とても良い環境です。
編集_フライブルグ大聖堂学生寮と並んで一般的なのがWohngemeinschaft略してWGと呼ばれるルームシェア。3-4部屋の一般の物件を家賃を出し合って共同で借りるシステムです。友達同士で借りる人もいますが、多くの場合は赤の他人同士。個室が空いたら、他の住人が新聞や学校の掲示板に案内を出します。それを見て希望を出してきた人を、同居人たちが面接して新しい同居人を決めます。学生寮同様バス、トイレ、キッチンなどは共有なのですが、共有する人数は3、4人と少なく、建物も学生寮よりもはるかにきれいです。家賃も学生寮とあまり変わりません。ただ、良い物件が出回ることが少なく、知り合いや友達の間で次の借主が決まることがほとんどなので、部屋を探していることを常にアピールして情報提供をお願いずることが大切です。学生寮よりも深い交流となるので、WGをきっかけに生涯の友達や恋人に知り合うことも多々あります。

共同生活は友達もたくさんできて断然面白いので、日本のようにワンルームを借りて住んでいるという学生はかなり少数です。

 

学生の胃を満たす学生食堂 Mensa

ドイツの学生生活を語るうえで、欠かせないのが学生食堂。学生や職員には非常に低価格で食事を提供してくれます。日本のようにいろいろなメニューがあるわけではなく、一つのトレーにサラダ、スープ、メイン、デザートがセットで出てくるメニューか日替わりの単品しかありません。ものすごく美味しいというわけではありませんが、量は充分でしっかりと胃を満たしてくれます。昼か夜に一度メニューを食べれば、あとは軽く済ませる程度でよいほどです。

学生食堂以外では、トルコ料理のスタンドが定番。ドナーと呼ばれるトルコ風の肉のサンドウィッチは安くてボリュウムがあって大学周辺にいくつもお店があります。また、焼きそばや焼き飯といった中華料理のテイクアウトやソーセージスタンドも安くて人気です。おしゃれなカフェでも日本円で1000円程度でランチメニューがありますが、学生はめったに利用していません。

お昼ご飯やおやつに自分でサンドイッチを作って持ってきている学生も大勢います。空のペットボトルに水道水を入れて持ち歩くのも恥ずかしいことでも何でもありません。夕食もほぼ自炊ですが、平日にはKalt (「冷たい」の意味)と呼ばれる火を使わないで準備できる食事(パン、サラダ、ハムなど)かパスタくらいしか食べていません。驚くほどつつましやかです。
編集_軽食のスープ

 

ディスコと家飲み

こんなに質素な学生生活、楽しいことはないのか?と聞かれると少し考え込まなければなりません。ドイツの学生は何をして楽しんでるんでしょう。学期に数回は学生食堂がディスコ会場になって盛り上がります。たまにクナイぺと言われるバーでビールを飲んだりしますが、基本は家飲み。ディスカウントストアで安いビールを箱で買ってきて、ソーセージやチップスをつまみにどこかの台所で飲んで語ります。インテリが多いせいか、酔って語りだす人が多いです(笑)
編集_公園
ドイツでは入学した後もしっかりと勉強しなければなりません。大学進学率も日本ほど高くないので、大学に進学すること自体がエリートの証。しっかり勉強して卒業すると、それに見合った安定した将来が望めます。日本の平均的な大学生の生活に比べると、本当に質素なのですが、その質素ささえも学生生活の良き思い出になっているような気がします。

 

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