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春の到来を告げるイベント「オスターン(ベルリン編)」[ドイツ]

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ここドイツで、皆が浮かれる年間の2大イベントと言えば12月のクリスマスと4月のイースター(復活祭)である。ドイツ語ではイースターを「オスターン(Ostern)」という。オスターンは日本での知名度で言えばクリスマスとは雲泥の差があるイベントである。しかしドイツを含むキリスト教圏では、処刑されたイエス・キリストが3日後に再び蘇ったという「復活」の奇跡を祝福する、キリストの「誕生」と同じくらい重要な意味をもつイベントなのだ。

今年は4月18?21日がオスターンの祝日となった。もともとオスターンは移動祝日のため、主に4月の間のいずれかの日曜日がその日となる。そして前後の金曜日と月曜日も祝日になり、4連休となるのだ。主要なイベントということもあり、家族でオスターンを過ごすべく、連休を利用して地元に帰省する人も多い。

ドイツのオスターンの主役はなんといっても「卵」と「ウサギ」である。「卵」は新しい生命、つまり復活の象徴であり、「ウサギ」は多産なので、生命力が溢れる春分における豊穣のシンボルなのだそうだ。そのためオスターンでは、うさぎの形をしたチョコレートや卵形のチョコレートにおもちゃが入った「オスターン・アイアー(Osterneier, イースターエッグの意)」を子ども達にプレゼントするのが一般的である。子どものいる家庭では、ウサギが卵を隠したという伝承に習って、庭や家の中に卵型のチョコレートを隠し、オスターンの朝に子どもがそれを探すのだ。なんとも微笑ましい。

街中のスーパーやデパートではバレンタインが終わるや否やオスターン向けの特設コーナーが出現し、ここぞとばかりに幅をきかせてくる。お菓子メーカーやチョコレートメーカーは、こぞって華やかなパッケージの限定商品や期間限定フレーバーを搭載した超魅力的な商品を続々と投入してくるため、スイーツ好きには目が離せない。それに加え街では、時に美しく、時に落書きのように装飾された卵をあちこちで目にする。スーパーの卵売り場では、通常の卵ラインナップに加え、赤・青・黄・緑にペイントされた卵を販売している。それ以外にも、ヒヨコや春の花を描いたもの、スマホよろしくビーズでデコったもの、はたまた繊細な技術で網目状にくり抜かれたものまで様々に彩られた卵を目にすることができる。この季節の為に、小さな卵の殻をキャンバスに日々制作活動をしているオスターンアイヤー職人もいるという。
オスターンには広場や教会でイベントが開催される。広場では、オスターンマルクトと言われるマーケットが開催され、クリスマスマーケット同様、地元の人や観光客で握わっている。そして今年は、初めてオスターンフォイア(Osternfeier、イースターの焚き火の意)という、イースター伝統のイベントを見に出かけた。このオスターンフォイアは、寒い冬に別れを告げて、春の到来を祝福する意味をもっている。余談ではあるが、北欧では6月23日の夏至祭で夏の到来を祝い、同様に焚き火をするそうだ。ドイツよりさらに緯度の高い北欧では、さらに冬が長く、暖かい季節の到来が遅いためその時期なのかもしれない。

オスターンフォイアを見るために訪れたのは、ベルリン・プレンツラウアー地区にあるクルトゥアブラウエライ(Kulturbrauerei、カルチャー・ビール醸造所の意)。ここはその名の通り元々ビールの醸造所、ブリューワーだったところを、文化施設としてコンバージョン(改築)した場所で、映画館やカフェ、ショップなどのテナントが入っている。ドイツでは、こういった古い建物や遺産が積極的に活用されている。横浜の赤レンガ倉庫に似たイメージだが、強いて言うと商業的要素がそこまで強くないのが違いである。また文化施設というと敷居の高いもののように聞こえるが、DJが回すクラブになったり、サッカーワールドカップのパブリックビューイング会場になったりと、歴史遺産でありながらエネルギッシュな若者が集まるベルリンカルチャーを見事に体現した空間と言える。
今回訪れたオスターンフォイアでは、さすがに厳かな雰囲気のもと行われるイベントかと思いきや、ビートの効いたBGMが流れ、ノリの良い雰囲気だ。そして皆、ビールを片手にソーセージを食べながら、青空の下で焚き火を囲んでいる。そして夜になると会場の一部にサルサ会場が出現し、客層も家族連れから若者に変わり、一気にベルリンのナイトライフの主戦場へと変貌した。なぜサルサかについては、あえて深く考えないにせよ、伝統的なイベントとサルサの意外?突飛?な組み合わせがなんともまたベルリンらしい。

オスターンは本来、宗教的に重要な意味をもつイベントだが、各国から若者が集うここベルリンでは、それをさらにイマドキのカルチャーとして楽しんでいるようだ。南ドイツに比べ伝統色が薄く、日本人観光客の少ないと言われるベルリンだが、この春の到来を告げるイベントのユニークな楽しみ方をベルリンで味わうのも良いのではないだろうか。

KulturBrauerei
住所 : Schonhauser Allee 36
10435 Berlin – Prenzlauer Berg

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