パーティ仕様の自転車

ドイツ流の夏祭り「ゾンマーフェスト」 [ ドイツ ]

 

日本ではこれからの季節、毎週末のように各地で行われる本格化する夏祭り。ドイツでは明確に日本の夏祭りに該当するものはない。というのも日本の夏祭りは、お盆や七夕などの暦に由来するものが多い一方で、ドイツにそのような習慣が無いからだ。また夏祭りと並んで行われる花火大会もドイツには存在しない。花火と言えば、大晦日から元旦の明け方まで、若者達がひっきりなしに打ち上げ続けるロケット花火や打ち上げ花火が1番に思い浮かぶ。道沿いの窓ガラスが割れたり、うるさくて寝られなかったりと、それはそれで激しいものなのだが。

大晦日の花火の後

大晦日の花火の後

習慣や宗教上のイベントが日本とは全く異なるドイツではあるが、もしドイツで日本と同じ様に夏を楽しむイベントと言えば、ゾンマーフェスト(Sommerfest)と呼ばれるパーティであろう。ゾンマー(Sommer)は英語でいうところのサマー(summer)でドイツ語で夏を表す。フェスト(Fest)は”?フェスタ”という使い方で日本で馴染まれている通り、お祭りを表す。このゾンマーフェストは主に会社や学校単位で行われるもので、私の会社では、クリスマスと並ぶ会社主催のイベントとなっている。毎年その場所や方法が変わるため、皆今年はどんなパーティになるのかと楽しみにしている。

夏のベルリン

夏のベルリン

例えば一昨年は、ベルリンの中心を流れるシュプレー川で船を借り切っての船上パーティだった。このシュプレー川のクルーズは、ベルリンの観光スポットにもなっており普段から1人10ユーロ程度で遊覧船クルーズを楽しめる。この遊覧船はベルリンに来た際には是非オススメしたいものなのだが、川沿いに建つ名所や街の歴史などを聞きながら、ドイツ名物のビールやソーセージ、ワインなどが楽しめる。約1時間ほろ酔い気分でのゆったりと過ごせるクルーズは、特に夏場は最高に気持ちが良い。また同じベルリンの街でも、水の上から見ると、違った風景に見えたり新しい発見があったりもするのだ。

シュプレー川のクルーズ

シュプレー川のクルーズ

ゾンマーフェストの際は、さらに船上でのバーベキューが準備されていた。このバーベキューはまた、ドイツの人には欠かせない一種の夏祭りのようなものである。バーベキューといえば日本でもポピュラーだろうと思われたかもしれないが、どこの公園でやっても良いという点が日本との大きな違いだろうか。大小問わず、夏の間は至る所「バーベキュー祭」である。ドイツの冬は一般的に日本より暗く長く、時にはマイナス15度前後まで冷え込む厳しいものであるため、皆全力で夏を満喫しようとするのだ。海がほとんど無いドイツでは、ビーチのように公園や川辺の芝生で、水着姿で日光浴をしている人たちもその最たる例だ。

公園でバーベキューと日光浴

公園でバーベキューと日光浴

またバーベキューをしながら音楽をかけ、最終的にはダンスパーティーをしているグループもいる。ダンスというと日本人にはあまり日常的では無いかもしれないが、我々でいうところの「夏祭りには盆踊り」というような関係といえば、理解の一助になるであろうか。先日、私たちがバーベキューをしていると、やたらとイカした自転車を押した若い男性が近くのグループにやってきた。彼の自転車には、明らかに自作のリヤカーが接続されており、そこにスピーカーが内蔵されている。そしてその上にはミラーボールがくるくるとまわっているのだ。なんともベルリンらしいご機嫌なスタイルだ。

パーティ仕様の自転車

パーティ仕様の自転車

会社のゾンマーフェストでも、ご多聞に漏れずバーベキューの後は船上ダンズパーティであった。しかもよく見るとボス自らDJをしているではないか。日本の会社員時代は、居酒屋での暑気払いが定番だった私には、これはカルチャーショック以外の何ものでもなかった。ドイツにはこういった形で、日本の夏祭りに直接該当するようなお祭りはないが、夏を楽しむイベントは同じように存在するのである。

 

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