世界各国のワイン

ドイツのワイン事情

 

ドイツと言えばビール。ビールといえばドイツ。ドイツワインと言われてもピンと来ない人も多いのではないだろうか?そしてご存知の方も、ドイツワインと言うと白ワイン、そして甘口のイメージが強いのではないだろうか。しかし現在、ドイツ国内のワイン事情はそういった通り一遍等のイメージではない。そこで今回は現在のドイツのワイン事情を、全くワインのプロではないがドイツに住むただのお酒好きとして、思いっきり自分の好みに偏向してご紹介したいと思う。

お気に入りのワイン

お気に入りのワイン

 

ドイツワインのいま、むかし

ドイツワインの知名度は、同じヨーロッパでもフランスやスペイン、イタリアのそれには劣るであろう。実際私もドイツに移住するまでは、日本でドイツワインを口にしたことはほとんどなかった。しかし最近ではドイツワインも日本でよりその知名度を拡大しているそうだ。意外なことに1980年代中頃までは、日本において最大のワイン輸入相手国がドイツであったということには驚きだ。同じ頃、ドイツ最大の輸出先であったアメリカが甘口ワインを好んだため、世界的に「ドイツワイン=甘口」というイメージが定着したようだ。

今日ではドイツワインといえば辛口が主流で、ドイツ国内の赤ワインの生産量も全体の40%近くまで増えているという。またワインだけではなく、食品業界全体に「Bio(ビオ)」というマークの付いた有機食品が浸透してきたため、ビオワインもすっかりお馴染みだ。

葡萄畑

葡萄畑

 

ワインの量と質

ドイツワインの生産量を他のヨーロッパ諸国と比較すると、ぶどうの栽培面積でスペインの1/10程度、フランスやイタリアの1/8程度で、ワイン輸出量もフランスやイタリアの1/7程度と、輸入ワインとして存在感が薄いのも納得だ。これは、ドイツという国がぶどうの産地としては北限に位置していることが理由の一つだろう。一方、ドイツで生産された約90%以上のワインがEU共通のワイン法において「優良ワイン」として分類されるという。フランスやイタリアではその割合が50%以下ということを勘案すると、簡潔に言って「量より質のドイツワイン」と言えるだろう。

世界各国のワイン

世界各国のワイン

 

ワインの産地

ドイツワインの産地は、ドイツ全16州のうち10州・計13の地域に広がっている。有名なところではライン川周辺の「Rheingau(ラインガウ)」、ドイツ南西部の「Baden(バーデン)」、マイン川上流の「Franken(フランケン)」などであろうか。 私がライン川周辺を旅行した際にも目にしたが、ドイツの葡萄畑は、太陽からの放射熱を効率よく受けるために川岸の急斜面に作られていることが多い。また、後述のワインショップの店員さん曰く、緯度が高いドイツでは夏季の日照時間が長くなるため、他の地域より凝縮性が高く、独特な酸味と果実性に富んだワインになるそうだ。

ライン川周辺の葡萄畑

ライン川周辺の葡萄畑

 

ドイツワインの王様「リースリング」

ドイツワインの代表的な種類は、リースリング、ミュラー・トゥルガウ、シルヴァーナーと言われているが、ドイツにおいて最も重要な地位を占める白ワイン用ぶどう品種はなんといってもリースリング(Riesling)だろう。リースリングは世界で最も高貴な白葡萄品種の一つと言われ、ドイツワインの世界的な名声を確立した。この種の栽培面積はドイツが世界第1位で、世界全体のリースリング栽培面積の約6割を占めており、アメリカやカナダ、オーストラリアでも作られてはいるが、未だドイツの独壇場といったところだろう。冷涼地で痩せた土地に適応し、耐寒性に優れるという点でドイツの風土に合っているのだ。特徴としては甘口、辛口を問わず、その驚くべきフルーティさだ。日本にいた頃は、シャルドネやソーヴィニヨンブランばかり飲んでいた私は、ドイツに来てこのリースリンクを飲み、たちまちファンになってしまった。そして一口にリースリンクといっても、ライトなものから重厚なものまで、甘口から辛口まで多彩な味で本当に奥が深い。

リースリンク

リースリンク

 

ヴァイサーブルグンダー(仏名:ピノ・ブラン)

紙面の都合上、ここではミュラー・トゥルガウ、シルヴァーナーではなく、私がデイリーワインとしてよく飲むヴァイサーブルグンダーをご紹介したい。こちらは日本ではまだまだ知名度が低いのではないかと思う。ヴァイサーブルグンダーは実はドイツ名で、フランス語ではピノ・ブランと呼ばれているものである。フランスのアルザス地方が発祥とされているそうだが、歴史的にこの地方は何度もドイツとフランスの領土になってきたところだ。アルザスという名前も元はドイツ語に由来するそうだ。リースリングに比べフルーティさは劣るが、辛口で力強くフレッシュな酸味をもち、ナッツのような香りが特徴的だ。相性の良い料理は、魚介類や豚肉、鶏肉が使用されているものなど守備範囲が広いため、我が家の食事の際のデイリーワインはもっぱらこのヴァイサーブルグンダーだ。

ヴァイサーブルグンダー

ヴァイサーブルグンダー

 

WEINBERG

最後に私がよく行くワインショップをご紹介して、今回の話を締めさせて頂きたいと思う。私が住むベルリン・プレンツラウアーベルク地区の「WEINBERUG(ヴァインベルク)」だ。周辺には数々ワインショップがあるが、ここの店員さんが薦めてくれるワインはリーズナブルだがいつもユニークで味わい深いのだ。ワインバーも併設しているため、ワインに合うハムやチーズなどを肴に小一時間楽しみ、気に入ったワインを買って帰ることができる。夕暮れ時、テラス席で秋風とワインを楽しむ人達を見ていると、つい今日も思わず立ち寄ってしまうのである。

Weinberg

Weinberg

 

WEINBERG
【 住所 】 Winsstrase 64a, 10405 Berlin
【 営業 】 月曜 ・・・・ 12:00~20:00、火~土曜 ・・・・ 12:00~24:00
【 電話 】 +49 (0)30 441 38 67

 

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