議会を覗きこむ人々

意外なデートスポット!?カップルで訪れるのにオススメのドイツ連邦議会 [ ドイツ ]

 

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カップルで国会??

ドイツ連邦議会(Bundestag)は、日本で言えば国会議事堂にあたるものだ。ドイツは連邦制を採用しているのでこう呼ばれている。カップルでのデートに国会??といきなり面食らった人もいるかと思うが、このドイツ連邦議会はベルリンで最も観光客の多い場所の一つとなるぐらい多くの人たちが訪れる場所なのだ。

 

ドイツの連邦議会は素敵な観光スポット

その理由は、この建物の素晴らしさにある。国会議事堂と聞くと一般的には堅苦しく、デートで訪れるような場所ではないというイメージかもしれないが、このドイツ連邦議会は全く違う。それは1960年代以降、ドイツが直面してきた東西分断の歴史、そしてその後1990年の再統一という歴史にある。

ドイツ連邦議会

ドイツ連邦議会

 

連邦議会の歴史

1894年に建設されたこの建物は、火事や戦争で既に何度も焼け落ちている。アドルフ・ヒットラーが首相となった1933年に謎の出火で全焼した。そして修復が行われることもなく、半ば崩れたまま放置された議事堂は、さらに第二次世界大戦中、主要な攻撃目標とされ徹底的に破壊されたのだ。その写真を見ると、もはや再建することが不可能にすら思えるほどだ。崩れ落ちた国会議事堂の屋根に、ソ連国旗が掲げられている様子は、ベルリンの陥落を象徴する写真として絵葉書などでもよく目にするし、議事堂内部に残されたソ連兵の落書きは、なんと今でも保存されている。

第二次大戦後、東西に分断されたドイツでは、旧西ドイツの首都はボンに置かれたため、西ベルリン領土内にあったこの建物は約20年も廃墟のまま放置されていた。1965年に一部修復が行われたが、東ドイツを刺激しないように歴史展示資料館としてのみ使用されていた。

 

統一、そして自由の象徴へ

そして1990年のドイツ再統一後、激しい議論の末に再び首都がベルリンに戻されることが決まり、連邦議会の議事堂も再びこの建物を使用することとなった。再建に向けた世界的な設計コンペティションの末、イギリスのノーマン・フォスターの設計案が採用された。1999年に完成したその修復デザインは、再統一後、再び自由を謳歌できるようになったドイツ、そしてベルリンの象徴に相応しいものだ。

新しいベルリンのシンボル

新しいベルリンのシンボル

 

コンセプト

まず一番大きな特徴は、そのガラスドームだろう。離れた場所からでもひと目でわかるその象徴的なドームには多くのビジターが登っているのだ。そして、そのドームはなんと議場の真上に位置している。つまり、議会の上に市民や観光客が登れるようになっており、さらにガラス張りの天井から議場を覗き込めるようになっているのだ。これは訪れた人が皆驚く、ドラマチックな仕掛けだ。さらにそれは、自然光を議場に落とす環境装置にもなっているのだ。このような仕掛けを解説してあげれば、そのダイナミックな空間の効果もあって、目当ての彼女がうっとりするのは間違いないと思うのは私だけだろうか。しかもガラス張りの屋上レストランで食事までできるのだ。

議会の真上に位置するドーム

議会の真上に位置するドーム

議会を覗きこむ人々

議会を覗きこむ人々

流れるようにドームを巡る美しいスロープを登っていくと、その空間の表情は劇的に変わっていく。そして徐々に姿を現す、ベルリンの景色に思わず目を奪われることになるだろう。圧倒的なスケールの議事堂前の広場と隣のティーアガルテンの森を見れば、ここがベルリンの都心部であることを忘れてしまう。また気候の良い時期は、広場でゴロゴロしている人の多さには思わずクスっとしてしまう。「ここ、国会議事堂の前なんですけど!?」と。そして頂上は完全にオープンになっていて、青空のもと、流れる雲や時には雨や雪も自然のままに入ってくる構造になっている。

スロープ

スロープ

9.11のテロ以降、入場にセキュリティが設けられたが、かつては自由に入ることが出来たという。入場はもちろん無料だ。なんと夜12時まで開館しているため、ある友人は、夜ここに来てよく星空を眺めていたという。このような点からも、再建を通じてこの場所をいかに開かれた政治の象徴としようとしていたかがわかる。開かれているからこそ、西も東も区別なく訪れることの出来る、東西ドイツ再統一の記念碑となっている。再統一は英語では「reunification」という。仲直りデートにもピッタリの場所だ。

 

予約システム

このように観光地としても、素晴らしいドイツの連邦議会議事堂だが、訪れる人の数に対して日本人の方の数は多くないように思う。当日の入場は、相当の時間を要するので、事前にホームページからの予約が一般的だが、その手順がいささか手間だからだろうか。ホームページから訪問者の情報を登録し、希望日時の候補を3つ指定すると、訪問可能な日時が記載された予約票がEメールで送られてくる仕組みとなっている。当日はその予約表とパスポート、そして期待に膨らむ気持ちをポケットに是非この素敵な連邦議会議事堂を訪れてほしい。

 

ドイツ連邦議会議事堂Bundestag)
[開館時間]08:00 ~ 24:00
[HP]http://www.bundestag.de/htdocs_e/visits

 

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