モルツドリンク

ドイツの隠れた美味しいもの

 

ガイドブックに載ってない!_ドイツの隠れた美味しいもの

ガイドブックに載ってない!_ドイツの隠れた美味しいもの

 

ビールとソーセージと言えば

ドイツと言えばまず思い浮かぶのが、ビールとソーセージではないだろうか。いずれもスーパーには必ずと言っていいほど豊富な種類が並んでいるため、既にドイツに住み始めて3年が過ぎようとしている私でも、いまだにその光景を見るたびに「さすがドイツ」と感心してしまうほどだ。さて今回は、そんなドイツ人の食生活において欠かすことのできないビールとソーセージから派生したドイツの隠れた美味しい食べ物を2つ紹介したいと思う。

 

ソーセージのお供、ドイツのからし

日本でからしと言えば、おでんには欠かせない黄色い和がらしと、ソーセージなどと一緒に食される粒マスタードなどが一般的なのではないだろうか。ここドイツでは、からしはゼンフ(Senf)と呼ばれ幅広い味のバリエーションが存在する。そもそもゼンフは、ソーセージに含まれる脂の消化吸収に必要な胆汁の生成を促す効果があるため、ソーセージと一緒に食されるようになったのだという。つまりソーセージとゼンフの組み合わせは、味のみならず体にも良いということなのだ。

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豊富なバリエーション

さてそんなゼンフだが、ドイツを訪れた際にはぜひスーパーの調味料売り場に足を運んでみていただきたい。その種類の豊富さに、ソーセージを食べ飽きない理由も納得できてしまうほどだ。まず辛さのレベルが辛口・中辛・甘口とある。個人の好みはあれど、一口にソーセージと言っても味は様々であるため、ソーセージの味に合わせたゼンフを選ぶのが一般的だからだ。たとえばビール祭りでおなじみのミュンヘン発祥の白いウインナー(Weisswruest)には甘口のゼンフが合うとされている。甘口といっても、ノーマルな味に加え、マンゴー風味、ラズベリー風味などフレーバーも様々だ。フルーティーな甘さなので全く違和感はない。ちなみに我が家の冷蔵庫にはイチヂク風味が常備してあり、塩味の強いソーセージとの相性は抜群だ。

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なお、ゼンフの用途は「ソーセージのお供」だけにとどまらず、例えば少し固めでハーブなどが入っているパン用マスタードなども存在する。それだけではない。昔ながらのドイツ料理が食べられるレストランに行ってみると、なんとゼンフと卵(アイヤー、Eier)が主役とも言える料理、その名もゼンフアイヤー(Senfeier)というものが存在するのだ。スープのように仕立てたマスタードにゆで卵が浮かんでいるというシンプルなものだ。このように挙げてゆくと、いかにマスタードが調味料の領域を超え、ここドイツで愛されているかを感じずにはいられない。

 

ビールの味の決め手

ドイツ国内向けに製造されるビールには、「麦芽、ホップ、水、酵母のみ使用することができる」と定めた法律が存在する。500mlで1ユーロもしないビールが多数存在するにもかかわらず、この法律のおかげでドイツのビールの味・品質は高く保たれている。そんなビールの原料のひとつ、ドイツ語でモルツ(Malz)と呼ばれる麦芽は、麦の種子中に存在する酵素を発芽により活性化させたのち、発芽を止めるために焙煎・乾燥処理したものを指す。

使用する麦の種類、発芽後の焙煎・乾燥度合いにより、その特徴は大きく異なるため、どのような麦芽を用いるかがビールの色や味の決め手となる。たとえば色の薄い麦芽を使えばビールの色は淡くなり、深く焙乾した色の濃い麦芽を使えばビールの色は濃くなる、といった具合だ。すでに8世紀から始まったという長いビールの歴史を持つドイツにおいて、モルツは欠かせない存在なのだ。

ビールの色と味の種類も様々

ビールの色と味の種類も様々

 

ノンアルコールな栄養ドリンク

そんなモルツを用いたユニークな飲み物のひとつが、モルツドリンク(Malzgetranke)だ。スーパーなどではビールと並んで販売されており、黒ビールのような見た目だが、ビールとコーラを足して割ったような味が特徴だ。製造方法はビールのそれと同様だが、低温で酵母を投入することで発酵を抑制しているため、アルコール度数は0.5%未満となっている。さらに苦みを抑えるためにホップは少量のみ用い、砂糖が加えられている。ノンアルコールな上に、モルツや酵母を用いるためビタミン、ミネラル、たんぱく質を豊富に含んでおり、さながら栄養ドリンクの位置づけだ。妊娠中や授乳中にも良いと、妻が助産婦からも勧められたほどだ。

モルツドリンク

モルツドリンク

 

コーヒーの代わりに

もうひとつは、香ばしく焙煎した粉末状のモルツをお湯で溶かして飲むモルツコーヒー(Malzkaffe)だ。とくに有機食材専門のBIOスーパーでは数種類の取り扱いがある。100%モルツのものもあれば、ライ麦や他の野菜をブレンドして風味を調整したランドコーヒー(Landkaffee)というものもある。コーヒーのような苦みや酸味は無いが、香ばしい香りとさっぱりとした味で食後の口直しには十分だ。カフェインフリーで時間帯を気にすることなく飲むことができるため、私も気に入っている。

モルツカフェとランドカフェ

モルツカフェとランドカフェ

日本で言うならば味噌、醤油、もろみなど、その国の食文化に強く根付いている食べ物というものは、その繋がりをたどってみるとなかなか面白い。ドイツと言えば主役はやはりビールとソーセージ。しかしその少し隣の脇役達にも目を向けると、隠れた美味しいものにも出会えるかもしれない。

 

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