夢の家へ引越すには?

アイスランドの引越し事情

 

夢の家へ引越すには?

夢の家へ引越すには?

実は私、引越し魔といってもよいほど引越しが大好きで、日本に住んでいたころは2~3年に一度は引越しをしていたものでした。というのも、費用の面は置いておくとして、日本における引越しはとてもシステマティック。物件を探すのも、契約するのも、引越すのも、きちんとした業者さんにお任せすれば、とてもスムーズだったからです。それがいかに貴重なことだったのか気づいたのは、アイスランドに移住してからでした。では、こちらの引越し事情とは?それを今回はご説明したいと思います。

 

物件探し

家賃や立地などの条件で賃貸物件を探せる新聞社のサイト

家賃や立地などの条件で賃貸物件を探せる新聞社のサイト

まず、アイスランドの不動産事務所は店頭に物件が張り出してあったり、アポなしで気軽に立ち寄って相談できる場所ではありません。賃貸にしても購入するにしても、まずは自力でインターネットや新聞で物件を探し、取扱い不動産会社に連絡を入れ、内見させてもらうのが通常の流れです。アイスランドは日本以上に「縁故社会(ネポティズムと英語で呼ばれます)」なので、本当に手ごろで良い賃貸物件は知り合いを通じて紹介されることが多く、また貸す側も血縁関係や知り合いに貸したがるので、外国人にとっては物件探しは常に頭を悩ませる問題です。しかし、アイスランド人社会に入り込みにくい分、外国人の助け合いネットワークもフェイスブックなどで築かれており、アイスランド在住の外国人グループでは活発に情報の交換が行われています。

 

賃貸に関わるさまざまな費用

賃貸物件の場合、借りた時の状態に戻して返すのが原則なので、壁を塗り直したり、掃除したりも借主の仕事です

賃貸物件の場合、借りた時の状態に戻して返すのが原則なので、
壁を塗り直したり、掃除したりも借主の仕事です

さて、希望の物件が見つかったら、いよいよ契約です。その際、家賃で気をつけたいのが、こちらには「物価連動式家賃」というものが存在すること。2008年の金融破たん以来、物価の上昇が著しいアイスランドでは、家賃が物価の変動に合わせて毎月変わる契約もあります。その場合、物価が下がることはほとんどないので、毎月少しづつ家賃が上がっていくという、非常に借り手に嬉しくない事態が生じます。我が家も、現在のアパートは持ち家なのですが、その前に借りていたアパートは賃貸で、毎月1,000クローナ(約880円/2015年1月現在)ずつ家賃が上がったものでした。

また、借りる際に支払う費用として、日本のような礼金は存在せず、敷金として家賃の数ヶ月分を先に支払うか、銀行の保険を掛けるかのどちらかをする必要があります(銀行の保険を掛けた場合、借り手の銀行口座から必要な費用を大家が請求できるのです)。どちらがポピュラーな方法かというと、実際のところは半々なのですが、外国人と契約を結ぶ場合は敷金のほうが多い実感があります。

 

お引越し

トラックを借り、友人たちで家具を次々移動します

トラックを借り、友人たちで家具を次々移動します

無事に金銭面の問題をクリアしたら、次は荷物の移動です。アイスランドは先にも述べたとおり「縁故社会」であるため、一般的な引越しの方法は、

1.フェイスブックや電話で家族・友人に助けを求める。
2.荷造りは自分たちで行う。
3.引越し当日に集まった家族・友人で洗濯機や冷蔵庫などの大型家電も含め、バイキング力ですべてを運ぶ(この際の車は、トラックを業者から借りるか、つてをたどって車の後ろにつける荷車のようなものを手配するかです)。
4.新居に荷物が全部収まったら、お礼にハンバーガーとビールを振る舞う。

といった感じです。アイスランド人はほとんどがこうして引越しをするので、引越し専門業者が商売として成り立ちがたく、日本のようにインターネットで何社も見積もりを取って、業者の人に競わせる・・・・ということはできません。荷造りをしてくれる「らくらくパック」のようなサービスももちろんないので、私もアイスランドに来てから引越しをしたのは1回だけなのですが、すっかり懲りました。

 

賃貸の傾向

日本でのお引越しがどんなにラクなものだったか…。すべておまかせパックで荷物を梱包・運んでもらった国内最後のお引越し風景

日本でのお引越しがどんなにラクなものだったか…。
すべておまかせパックで荷物を梱包・運んでもらった国内最後のお引越し風景

さて、人口が増え続けているアイスランドでは、賃貸マーケットは年々需要過多になりつつあります。また、アイスランドへの観光客も増加傾向にあるため、空いている物件を賃貸に出さず、旅行者向けに1泊単位で貸し出すオーナーも増えています(夏の間は高値でも予約が入るので、夏は旅行者に、冬は半年単位で賃貸に出す、という欲深いオーナーもいます)。さらに、前述のように良物件はコネ優先で借り手が決まり、市場に出てこなかったりするので、部屋探しは外国人にとってかなり大変になってきています。なので、フェイスブックの外国人グループや、アイスランド語の賃貸グループなどに常にアンテナを張りつつ、自分からも部屋を探していることを周りに広く知らせることが重要です。また、ピンとくる物件があったらすぐに申し込みをし、できる限り自分をアピールすることも大切だったりします。さらには、引越しの際に荷物の運搬や梱包を手伝ってくれる友人関係も日ごろから築いておくのが肝要でしょう・・・・こう書いてくると、どうして私がアイスランドで引越し嫌いになったかおわかりいただけるのではないでしょうか。今のアパートは幸いなことに購入したものなので、住める限り、当分引越しはごめんです!

 

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