結婚式は世界共通でめでたいイベント。
それぞれの家族、友人が集まり温かい祝福をする幸せな一時は、
そこに居合わせた人皆を幸せにする。
バリ島は海外挙式をしたい人に人気の場所で、人気のビーチ挙式、
ホテル、教会と絵になる会場がたくさんある。
さて、ウェディング業界では人気のバリ島で、
島民の人たちはどのような結婚式を挙げているのこちらで紹介しよう。
バリ島の結婚式は家で行われる
バリ島の結婚式の会場はなんと家!
ロマンチックなチャペルや白で統一された会場という結婚式の概念はない。
親戚、友人があつまり和気藹々とした雰囲気の結婚式。
出席者が座る椅子も写真のようにプラスチックだったり、
出される飲み物も炭酸やソフトドリンクとなんだか学校のお遊戯会を思い出させるほどアットホーム。
出席者のドレスコードも厳しい決まりはなく、
男性は腰巻と頭に巻く布をしていれば特に問題はなし。
バリ島のローカルだけに限らず、知り合いであれば誰でも参加可能。
食事はバリ島のお祭りで良く食べられる、
豚料理とラワールと呼ばれる野菜とココナッツの和え物等がビュッフェ形式で出される。
こちらの料理、ケータリングを業者から頼むのではなく、
同じ村の男性陣が早朝から料理を作り始める。
女性が台所を仕切るイメージのバリ島だが、結婚式は男性も料理を振舞うのだ。
大勢の男性が自分専用のナイフを持ち込み、
ココナッツの実を細かく砕いたり、豚肉をミンチにする姿はなんとも興味深い光景だ。
出席者は会場に到着すると、新郎新婦に挨拶をし、
適当に席に着いたらあとはお喋りをしているだけ。
日本の結婚式のように新郎新婦入場などもなく、あまり新郎新婦が注目を浴びる瞬間というのはないのが現実。
とにかく出席者がお喋りばかりしているとても賑やかな結婚式がバリ島のやり方。
村の誰かが結婚すれば村人のほとんどが集まり、来る人、
帰る人が混ざり合いながらも、村人の皆が顔を合わせられるチャンスでもある。
新郎新婦のウェディング衣装は普段お祭りの際に見られるクバヤという伝統衣装を
さらに豪華にしたもので金色を主張たものが多い。
とくに新婦は髪飾りやイヤリング、などの煌びやかな貴金属をたくさん着けた豪華な容姿。
気になる挙式費用
いくらアットホームな結婚式が自宅で行われたとしても、それなりに費用が必要なバリ島の結婚式。
平均月収が1万~1万5千円くらいと言われるバリ島民の月収で結婚式を行うことができるのだろうか?
結婚式にかかる費用は大体35万円~100万円と言われている。
参加する人数や装飾の程度、会場の多きさにもよるので金額に多きな幅ができるのだが。
といっても月収が1万5千円ほどでは結婚式の費用を貯めるのは少々難しそうだ。
もちろん新郎新婦だけの蓄えでなく、両親や親戚も支援をしてくれるそうだ。
といっても、お金がかかる結婚式にバリ島の人は嫌気は指さない。
いくら費用がかかろうとも、幸せな結婚式をみんなで祝いたいというのが本音。
御もてなしが大好きなバリ島の人は結婚式の出席者に大いに振る舞いたいので料理も豪華なものを振舞う。
日本の結婚式にもある出席者のお祝儀はバリ島にもあるのかというと、ある。
お祝儀の相場も100円からとなんだか笑ってしまう金額なのだが、
100円からでも気持ちとして渡すことができる。
お金でお祝儀を渡さなくとも、米、豚、などの食料をお祝儀として渡す人も多いようだ。
バリ島の結婚式はみんなで祝うが基本。お金のことやお祝儀がいくらなどは後から考える事。
日本の結婚式というと豪華な会場にお色直しを何度もする新郎新婦、
ウェディングケーキ、お祝儀、お返しと単純にお祝いをしたいだけなのに、
いろいろとオプションが付いてくるのが現実。
お祝儀を米俵で持ってくる人もいないだろう。
しかし、バリ島の結婚式は村人でそのカップルの明るい未来を祈って単純にお祝いするというのが基本。
二人のお祝いも兼ねて、村人みんなが顔を合わせ世間話に花を咲かせるそんな温かい結婚式が行われていた。