海外旅行 イタリアバレンタイン

日本では女性が男性に?を贈る日。イタリアでは?

2月14日といえばバレンタインデー。日本ではもう誰が何と言ってもチョコレートを男性に贈る日と言う事で定着していますね。バレンタインデーの起源も色々な所で語られているのでここで新たに説明する必要はないかもしれませんが、はじめは“女の子が告白する日”でも“チョコを贈る日”でもなく、元々は、3世紀頃のローマの司祭であったヴァレンティーノ(Valentino)が殉教した日というのが定説。と言う事は…バレンタインデーって実は“イタリア”が発祥の地なのです!ならばイタリアのバレンタインはきっとすんごく盛り上がっているに違いない!?

 

カップル達の日の後は、シングルの日?!

編集_14日カレンダー_1

?“聖人暦”(カトリック教会が定める聖人カレンダー)のあるカトリックが国教のイタリア。毎日、日本のカレンダーに大安、仏滅などの六曜が書いてある様に、イタリアの一般的なカレンダーには聖人の名前が書かれています。2月14日にはやっぱり“S.Valentino”が。(※)聖ヴァレンティーノは色々な逸話から“恋人たちの守護聖人”とされています。聖ヴァレンティーノを守護聖人とするウンブリア州南部の街、テルニのHPから一つ引用しますと、「ある日、司祭であったヴァレンティーノの庭の生け垣の前を若いカップルが口喧嘩しながら歩いていました。司祭は二人に庭のバラを渡しながら“刺にささる事なく茎をむすびなさい”と言い、カップルは喧嘩をやめ、それだけではなくヴァレンティーノにより結婚の誓いを結びます。この噂は結婚したいがそれが難しいカップル達に広まり、沢山の若者達がヴァレンティーノの元に集まったため、ヴァレンティーノは毎月14日をこの若者達を受入れる日と決めた」とか。

テルニでは2月14日だけではなく2月中、いや3月上旬まで街をあげてのイベントが続く様です。コンサートや講演会、絵画展、ケーキデザインコンテスト、その年に結婚予定のカップルのためのフェスタなど盛りだくさん。そして重要な14日当日は、聖ヴァレンティーノの埋葬された場所の上に作られたと言われる聖ヴァレンティーノ大聖堂で、ほぼ毎時ミサが捧げられるそうです。

編集_15日カレンダー_1

ところで、ヴァレンタインの翌日、2月15日の聖人も気になり見てみると“San Faustino”とあります。聖ファウスティーノは約1900年前にイタリアに実在した聖人で、“独身者の守護聖人”と呼ばれています。ええっ!っとビックリして調べてみてもその理由についての資料はなかなか見つからず。単純にFaustino=propizio(ファウスティーノ=幸運な)という意味という意味を持つ名前にあやかって、何らかの幸運“分身の様な存在、唯一無二の存在(l’anima gemella)に出会える事”を願う人達の守護聖人とされたのではないか…という説明が書かれている記事を見つけましたが、聖バレンティーノに無理矢理対抗させている様な気配も拭えません。ちなみに聖ファウスティーノは兄弟の聖ジョヴィタと共に(San Giovita)異教の貴族階級の家に生まれ、騎士となってから司教、聖アポロニオにより洗礼を授かりキリスト教徒となります。その後宣教に励むこの兄弟を疎ましく感じた当時の支配者は、二人に異教の神の像を崇拝しろと迫りますが、彼らの信仰は揺るがず断るばかりかその神の像を壊してしまいます。そのため二人は虎(1頭だけではなく数頭!ぎゃっ!!)檻に入れられますが、虎は二人を襲うどころか懐いて足下にうずくまってしまいます。その後は生きたまま皮を剥がれるなど気の遠くなる様な拷問を受けながらミラノ、ローマ、ナポリと連れ回され、海に投げ込まれたりもしますが天使が助けてまたも一命を取り留め、故郷のブレーシャに戻されそこで打ち首になった日が2月15日なのです…。

 

静かなバレンタイン…。それは情熱の裏返し?

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ここまでバレンタインの由来や聖人の事を書いてきて、「こんなに有名な聖人の日であるバレンタイン、イタリア中盛り上がるっ!」と言いたい所ですが、どうやら全く…それ程でもない様です。もともと花やお菓子を贈る機会の多いイタリア人、男女関係なく恋人に何かを贈るという行為に違和感はなく、菓子メーカーも他国の市場を見てかバレンタイン用のチョコを売り出していますがどうも今ひとつ。デパ地下のチョコ争奪戦を見ていた筆者には何とも静かに思えます。さてなぜか?と考えますと、思い当たるのは今の時期、ほとんどの人の感心がバレンタインを通り越して“カーニバル(carnevale)”に向かっている事。カーニバルは毎年“復活祭(Pasqua)”の日程に合わせて変わるのですがおおよそ春先の行事。ほぼバレンタイン後にやって来る伝統行事です。仮装パーティーや街をあげてのイベントで何処も彼処も盛り上がり、伝統的なケーキやお菓子もカーニバルに向けて売り出されますので、ハートのチョコもこれにあっては霞んでしまいます。そして、バレンタインデーが浸透しない訳は、何よりイタリア人の国民性にあるのでは?一年に一度の告白のチャンスなんてイタリア人はきっと待っていられない筈!聖ヴァレンティーノに祈りを捧げて力をもらい、好きな人には思った時にアタックする方がこちらの人には絶対似合っています。そして興味のない人に義理チョコなんてお金の無駄!あげたい人、相応しい人にプレゼントはあげなくちゃ。そんな気持ちは勿論ですが、そうでなければクリスマスから続く出費に耐えられませんもの。

 

参考サイト:

コムーネ ディ テルニ 公式ホームページ内、聖ヴァレンティーノ説明

Comune di Terni

http://www.comune.terni.it/canale.php?idc=380

 

vangelodelgiorno

SS.Faustino e Giovita

聖ファウスティーノと聖ジョヴィタについて

http://vangelodelgiorno.org/main.php?language=MI&module=saintfeast&localdate=20140215&id=1562&fd=0

 

Con i piedi per terra

今、聖ヴァレンティーノの後にシングルの守護神聖ファウスティーノの祝日

Dopo San Valentino oggi si celebra San Faustino, protettore dei single

http://www.conipiediperterra.com/dopo-san-valentino-oggi-si-celebra-san-faustino-protettore-dei-single-0215.html

 

※聖ヴァレンティーノを調べると、実は3人の異なる同名の聖人がいるとされたり、同一人物だと言われたり、実在の人物であったのかはっきりしない点が多く、1969年のカトリック教会の典礼改革後には聖人カレンダーから外されているとあります。しかしその存在は偉大すぎ、2月14日という日はすでに世に浸透していたのでそのまま一般のカレンダーには(オフィシャルでないとしても)名前が載っているのでしょう。正しく調査するにはローマ教皇庁や司教区庁に問い合せるなどしなければならないのでしょうが今回はそこまで行っておりません。また、テルニの守護聖人であり、聖ヴァレンティーノに捧げられた教会も数多く存在するなか、それぞれがこの日を特別な日としているので、この日恒例行事を行うという地域毎の習慣は今後も続いて行く事でしょう。

 

 

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