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【暮らし・住まい】[海外の反応、フィレンツェの日本映画祭]イタリア人の反応は?【イタリア】

去る5月8日から11日までの4日間、フィレンツェでは「WA!Japan FILM FESTIVALという日本映画祭が開催されました。

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街の中心にほど近い、ストロッツィ宮殿前広場に面したシネマ?テアトロ?オデオン(Cinema Teatro Odeon)は、ふだんは日替わりでオリジナル言語での外国映画を上映している映画館ですが、メジャーなハリウッド映画だけでなく、海外の芸術映画や女性監督の映画特集など、毎年期間限定でさまざまな企画を行っています。

初日に上映されたのは、高岡の伝統産業を取り巻く人々を描いた「すず」、震災以降外で遊べなくなった福島の子供を主人公にした「Abita」という4分間のショートアニメ映画、鹿児島の老舗のお菓子屋を舞台にした「六月燈の三姉妹」の3作品です。全編日本語ですが、もちろんイタリア語の字幕つきです。映画祭の開催に合わせ、日本から作品の監督や俳優たちが舞台挨拶に駆けつけてくれたこともあり、初日は満席でした。

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「すず」と「六月燈の三姉妹」に共通する「ふるさと」「伝統」というキーワードは、フィレンツェの人々にも馴染みやすいテーマであったためか、映画館の三分の二以上を占めるイタリア人の観客からも好評だったようです。イタリアでは映画が面白くなければ途中で帰ってしまったり、上映中にもかかわらず批評や雑談を始めてしまうのが常ですが、この日の上映中に席を立つ人は一人もなく、どの作品もエンドロールが終わると拍手が鳴り響いていました。

「すず」の上映が終わった後、菱川勢一監督が再び舞台上に現れ、質問コーナーになりました。

「この作品は実話なのか?」というイタリア人からの質問に菱川監督は、高岡出身のある職人をモデルにしていて、その人は病気が元で片腕が使えなくなった後も、使える腕で「たがね」という工具を構え、それを奥さんに金づちで打ってもらうことで作品を作り続けたという実話を披露されました。その話に「Incredibile(信じられない)」と感嘆の声をあげたのは、一人や二人ではありません。フィレンツェでは職人を取り巻く環境が非常に身近なため、その職人の情熱に共感した人は多かったことでしょう。

「すず」の上映に合わせて、富山県高岡市から7名の鋳物(いもの)職人さんが来られ、映画館前の広場で映画祭期間中に毎日実演を見せてくれました。展示場の見学者のほとんどはイタリア人です。錫(すず)の製造工程の一部を体験させてもらったり、職人さんの着ているはっぴを借りて一緒に写真を撮ったりと、イタリア人のリアクションも楽しそうで、いつ行っても見学の人の波が絶えない賑やかな一角でした。

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カメラを片手に職人さんの手さばきに見入っている14歳の男の子2人組に感想を聞いてみると、「日本人の職人と聞いていたから無口で怖そうな人かと思っていたけど、みんな感じがよくて楽しそうにしていてイメージが変わった。言葉がわからない自分たちにも、真剣に教えてくれるのが嬉しかった」と、日本人と交流ができたことが印象に残った様子でした。

もう一人の男の子は、お父さんがフィレンツェで工房を構えるガラス職人とのこと。父親には跡を継がないとすでに宣言しているそうです。「若い人が職人をやっているのにびっくりした。仕事が好きだということが伝わってきて、イタリアの職人とイメージが全然違う」とカルチャーショックを受けていましたが、続けて「日本の職人さんを見て、お父さんの跡を継ぐ気になった?」と質問してみたところ「うーん……」と首を傾げて苦笑いしたままでした。

一方、大人たちの反応で衝撃的だったのは、上映2日目の西尾孔志監督作品の「ソウル?フラワー?トレイン」上映中でのことです。

この作品は大阪が舞台の父と娘の物語なのですが、映画が中盤にさしかかる頃には多くの人のすすり泣きが館内に響きました。中には人目もはばからずに号泣する中年男性もいて、家族を愛するイタリア人には心に響く作品だったようです。

上映後、涙目の男性数人に感想を聞くと「自分には娘がいないけど、こんな娘を持てたら誇りに思うだろう」「登場人物はみんな風変わりな人たちだけど、それぞれの相手に対する愛は理解できる」と非常に好評でした。

一般にフィレンツェの人たちは日本や日本人に対してオープンで好意的なため、映画祭に限らず日本関連の催し物には毎回必ず顔を出すという地元の常連も多くいます。彼ら日本ファンは、「スシとアニメの国の日本」ではなく、日本の日常の姿をもっと知りたいと口を揃えていたのが印象的でした。

次回の「WA!Japan FILM FESTIVAL」だけでなく、さらなる日本との交流の機会にも期待が集まりそうです。

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