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ミラノの幽霊…嘘みたいな本当の話?[イタリア]

6月、2週目に入りいきなり30℃超えの真夏日が続くミラノ。この暑さを乗り越えるにはどうしたらいいか…いつも考えてしまいます。日本の夏といえば怪談!学生時代、歌舞伎座の常連になりかけていた私も夏の演目“東海道四谷怪談”は特に好きでした。残酷さを競う様なホラー映画はちょっと苦手ですが、すぅ?っと血の気が引いて寒くなる単純な怖さは癖になります。ところで、イタリア人って“怖い話”に興味があるのでしょうか。

美しいミラノ大聖堂にまつわる怪談

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「ミラノ大聖堂に幽霊が出るんだ。」以前どこかで誰かが言っていたこの言葉、その時はなんとなく気になりながらも聞き流してしまいました。今回あらためて“il fantasma del duomo di Milano(ミラノ大聖堂の幽霊)”というキーワードで検索をしてみると、何と何件ものサイトがヒット!ザッと目を通して行くと表現は異なるものの、全てほとんど同じ内容でビックリ。どうやらミラノ大聖堂で結婚式を挙げたカップルが正面の門で記念撮影をすると、黒い装束をまとった女性がなぜか背後に写り込んでいるとか…ゾゾッ!

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この幽霊、避暑地として世界に知られるコモ湖のあるコモ県スキニャーノ(Schignano)に住んでいたカルリーナという若い女性の幽霊だそうで、黒い装束と言うのはこの土地にかつてあったという花嫁衣装。体にぐるぐる巻きつける喪服の様な黒い絹の衣装は、結婚したての花嫁を古い慣習(※)から守るための工夫だったという。

“肌寒く、霧深い10月のある日、カルリーナはレンツィーノという男性と結婚し、ミラノへ新婚旅行に旅立つ。二人は尖塔を霧のマントに覆われたミラノ大聖堂に登る事を決め、歩みだすのだが…カルリーナは登りながら罪の意識に苛まれて行く。実は結婚式の少し前に別の男性と関係を持ち、身ごもっていたのだ。この事を言わずに、夫となるレンツィーの子供と偽って育てようと決心していたものの、ミラノ大聖堂の上、神聖な雰囲気に圧倒されたのか、霧の中に現れては消える数多くの彫刻のシルエットが若い花嫁を恐れさせたのだろうか、突然、カルリーナは新婦の手を振り払って狂った様に走り出してしまう。

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カルリーナは宙へ身を投げ、尖塔の間に飲み込まれ、消えて行った。その様子を残された新郎が見たのを最後に、不思議な事に彼女の姿は大聖堂のどこにも見つける事が出来なかったという。
その後、いつの頃からか頻繁に、ミラノ大聖堂で式を挙げ、正門から出て来る新婚カップルの写真に、白い目を見開いた黒装束の女性が写り込むという奇怪な話が聞かれる様になった。叶わなかった幸せな結婚。カルリーナは人の最高に幸な瞬間を眺める事で、癒しを求めているのだろうか…。”

いや、怖いですね?。世界最大級のゴシック建築、ミラノ大聖堂。その迫力と登頂に微笑む金の聖母マリア様の眼差しを受けると、私には後悔の念が強まると言うよりは、逆に罪が洗い流されて行く様にも感じます。もし本当にこんな女性が存在したのであれば、罪の告白とともにその魂が安らいでいる事を願います。

怖い話を信じそうにないイタリア人ですが、こういう伝説、伝承や怪談は数多く存在するので信じていない訳ではない様です。ただ、自己主張が強くて他の人の事が見えていない人が結構いるので、幽霊が出てもなかなか気付いてもらえないかもしれません。何せおしゃべりに夢中になると、その中に割り込むのは至難の業…。うっすらぼんやり宙に浮かんだり消えたり、壁にシミを付けたり、耳元で囁くぐらいでは絶対だれも気付いてくれないでしょう。また、南は勿論北イタリアも日本に比べるとカラッとした気候なので、怪談話のあのじっとりと湿っぽい怖さもあまり感じません。やっぱり怪談話を聞くなら日本で聞くのが一番かな?!

※結婚直後の女性を地域の有力者に差し出すというような事例があったというが、定かではない。

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