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【グルメ・ドリンク】フィレンツェの春の味覚【イタリア】

 

foto 01イタリア中部に位置するフィレンツェは、3月8日の「国際女性の日」が過ぎると、急に春の気配が強くなります。そして同時に、市場に並ぶ野菜やフルーツの種類も量も増え、市場全体にも活気が出て来たように感じます。

イタリアの春の野菜といえば、カルチョフィ、ズッキーネの花、ラディッシュ、空豆、チーメ・ディ・ラーパ(cime di rapa)というアブラナ科の茎の長い野菜、春じゃがいも、春キャベツなど、目白押しです。これからの季節、市場に行くたびに、より多くの春野菜を目にするようになることでしょう。

 

春野菜の代表・カルチョフィ

foto 02カルチョフィはスーパーマーケットなどで一年中手に入るとはいえ、旬のものは歯ごたえやみずみずしさが違いますので、今の時期に一度は食べておきたい春の味覚です。

カルチョフィがいつから食べられるようになったのかは諸説あり、古いものでは紀元前4世紀にアラブ諸国で栽培されていたと伝えられています。

イタリアに渡ったのは15世紀ごろといわれ、1466年にはトスカーナ地方にも達していました。

一説によると、フランスにフォークを伝えたフィレンツェ出身のカテリーナ・デ・メディチの、1533年のアンリ2世との結婚式のテーブルにも供されていたそうです。

また、アリオストというルネサンス期のイタリアの詩人は、カルチョフィを「その堅さ、とげ、苦みがより食欲をそそる」と評したそうで、独特の姿と味は人々を魅了し、一般家庭の食卓に浸透するのにも時間はかからなかったようです。

カルチョフィとプレッツェーモロのオイル漬け

カルチョフィとプレッツェーモロのオイル漬け

カルチョフィはイタリア料理には欠かせない食材で、酢漬けやオイル漬けにして瓶に保存している家庭も多く、そこにペペロンチーノや玉ねぎ、プレッツェーモロ(イタリアンパセリ)などを一緒に漬けてバリエーションを楽しむこともできます。料理のつけ合わせとしてもポピュラーな、典型的な地中海料理です。

 

ワインのお供・そら豆

foto 04そら豆の旬は短く、新鮮なものは春から初夏にかけてしか手に入れることができないので、ぜひ今の時期に味わっておきたい味覚です。

ショートパスタやサラダとして食べることもできますが、断然お勧めなのが生のまま食べることです。

生のそら豆に抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、ペコリーノチーズと一緒に少量の塩をつけて食べると、そら豆の青臭さが美味しく感じられます。これからの季節、ワインのお供にお勧めです。

「ワインを飲むんだったら、そら豆よりもいいつまみはいくらでもあるだろう」と思われるかもしれませんが、「ワインに生そら豆」は「ビールにとっての枝豆」のような関係です。

foto 05家庭的なトラットリアやオステリアでは、期間限定でそら豆とペコリーノチーズの前菜がメニューに加わることもあります。もちろん、自宅でも簡単に準備することができる一品です。莢つきで1キロぐらい買って来ても、あっと言う間に食べ終わってしまいます。

晴れた週末の夕方に、気持ちの良い風の当たるテラスに座って、冷えた白ワインと一緒にそら豆を食べる時、「イタリアに住んでいて良かったな~」と、ささやかな幸せを感じます。この季節にイタリア旅行をされる方には、チャンスがあればぜひご賞味いただきたい一品です。お試しになる時は、塩をつけるのを忘れずに!

そら豆も起源は古く、青銅器時代にまで遡り、ホメロスの「イーリアス」にはその名前が登場します。

現在のローマでは、5月1日のメーデーの祝日に、ペコリーノチーズとそら豆、ワインとパンを持ってピクニックに行き、夏の訪れを祝う伝統が残っています。

 

イタリアを感じる春野菜

今回、さまざまな野菜を調べたり観察することで、過去のイタリアの絵画や詩にはたくさんの春の食材が登場することを知りました。当時の芸術家や詩人たちが、これらの姿かたちや味を作品に残すほどに魅力を感じていたことがうかがえます。

そう思うと、日ごろ何気なく食べている食材もひと味違った味に感じられそうですね。

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