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【暮らし・住まい】メキシコの国民病ともいえる“肥満”【メキシコ】

 

編集_トップ写真メキシコは2014年に長年1位を保持してきたアメリカを越え成人、子供共に肥満国1位になりました。悲しい事実ですがメキシコに暮らしているとその原因となる事実をあちこちで目撃するので、私にとってはさほど驚きの結果ではありませんでした。では、どのようにしてメキシコは肥満大国になってしまったのでしょうか。

 

1980年代から始まった食生活の変化

20世紀前半までは栄養失調や栄養不足が問題となっていたメキシコですが、それが1980年代の加工食品の取り入れの開始により変わっていきます。“肥満”は貧困層が最も影響を受けていると言われていますが、なぜなら彼らはより安い加工食品をより多く食べる傾向があるからです。また高カロリーで砂糖や塩分が多く含まれる加工食品は、簡単に調理ができる為忙しい現代人にもより身近になり、メキシコ人の食生活に浸透してきました。

スーパーに多く並ぶ加工食品

スーパーに多く並ぶ加工食品

 

他の要因

現在、メキシコ人の10人中7人は太っていて、そのうちの3人は“肥満”という調査の結果がでていますが、もちろんそれは加工食品だけが問題ではありません。ある調査ではメキシコ人の40%が全く運動をしないという結果もでていますが、それも“肥満”の要因の1つでしょう。ですがそれ以前にメキシコ人の伝統的な食生活が最も大きな要因ではないかと私は思います。メキシコ料理自体が非常に高カロリーで脂肪分が多いからです。

チラキレス、揚げたトルティーヤチップを使用している

チラキレス、揚げたトルティーヤチップを使用している

 

メキシコ料理には、肉料理や脂っこい料理だけでなく、魚料理や野菜を使った料理も多くあります。私もメキシコ料理は毎日のように食べますが、メキシコ人はやはり食べ方が違います。まず主食であるトルティーヤや、マイスと呼ばれるとうもろこしの粉を使った料理を多く食べ、私達日本人がお茶やお水を飲むようにこちらではソーダを飲みます。コカ・コーラやファンタだけではなくメキシコにはアップルソーダやメロンソーダ、パイナップルソーダなど非常に多くのソーダの種類があり、コンビニに行って目に入るのはそれらのソーダばかりです。日本のコンビニにはあらゆる種類の健康茶が並んでいるのに、こちらのコンビニで目に入るものと言えば、ソーダ、ビールを主にリプトンなどのお茶類、ヨーグルト飲料とジュースが多少ある程度です。こういったメキシコ人の根本の食生活を変えるのは非常に難しい気がします。

コンビニに並ぶソーダの数々

コンビニに並ぶソーダの数々

 

“肥満”に対する政府の対策

2014年の“肥満”に関する調査の結果を受けて、政府も様々な対策を立てています。まず、私が以前英国に滞在していた時も同じ政策がありましたが、メキシコでもテレビと映画館での宣伝の内容を制限するようになりました。現在、テレビと映画館ではあらゆるソーダ、スナック、またチョコレートなどの甘いお菓子の宣伝は禁止されています。2015年からは製品への徹底した、そして明確なカロリー表示、成分表示の義務付けも開始しました。また小・中学校で以前選択科目だった体育を現在は必須科目にしています。

食品の明確なカロリー表示

食品の明確なカロリー表示

 

この国にいると、日本人は何て健康志向な国民なんだろうとつくづく実感します。国全体が健康志向になるから、スーパーにもよりカロリーが低く、より体によい食品が並びます。その健康的な食生活は徹底していて、健康意識の高さはおそらく世界一でしょう。また日本食自体健康的なのですが、それは日本の文化であり、決して変わりません。メキシコ料理もメキシコ人の素晴らしい文化なのですが、国民は食事の量を減らしたり、運動をしたり、またソーダを飲むのをやめたりと、何らかの努力をしなければいけません。日本人の私にできることは、政府のさらなる努力と個人の健康に対する関心の変化を祈ることだけです。

 

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