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- 【グルメ・ドリンク】夏を乗り切る食べ物【メキシコ】
日本の夏は蒸し暑くて非常に厳しいですね。体がだるくなったり、疲れやすくなったり、何もする気がなくなったり、夏バテは私も何度も経験したことがあります。日本では7月に鰻を食べてスタミナをつける習慣がありますが、メキシコにも暑さに効果的な食べ物、また夏に特に好んで食べられる物があります。
シーフードカクテル“ヴエルベ・ア・ラ・ビダ”(Vuelve a la vida )
メキシコは1年を通して暑い地域が多くありますが、特に暑い真夏の7月、8月には通常この“ブエルベ・ア・ラ・ビダ”というシーフードのカクテルが好まれて食べられています。スペイン語“ヴエルベ・ア・ラ・ビダ”の意味は“よみがえる”または“生き返る”となり、名前の通り真夏の暑さに疲れた体が元気になる料理になります。多くのメキシコ人は普段こってりとした食べ物、また辛い食べ物を多く食べているので、暑い時期にはひんやりしたシーフードがさっぱりして食べ易いのも理由となるでしょう。また二日酔いにも効果があることで知られているこのシーフードカクテルに通常入っているのは、オイスター、えび、アサリ、たこでそれらのシーフードを混ぜて、細かく刻んだトマト、玉ねぎ、コリアンダー、トマトジュースとケチャップ、ライムを混ぜたソースに入れて出来上がりです。またアボカドや唐辛子を入れることもあります。
オイスター
メキシコでは夏に疲れを取るためにシーフードが食べられていますが、シーフードの中でも特に欠かせないのがオイスターです。オイスターにはアミノ酸の一種であるタウリンが多く含まれていて、このタウリンには血圧を下げたり、血中のコレステロール値を下げる効果があるそうです。体によいオイスターをカクテルだけでなく、生でライムと塩だけをかけて食べるのもこちらでは人気です。
えびのカクテル
シーフードカクテルだけでなく、えびだけのカクテルも夏によく食べらます。このカクテルはえびに火を通して、こちらで売られている香辛料の入ったシーフード用のケチャップ、刻んだ玉ねぎとトマト、コリアンダー、そしてライムを混ぜたソースで食べます。ケチャップが入っているので甘みが入ったソースで食べるぷりぷりのえびはとても美味しいです!えびは高タンパクで低脂肪、さらにはアミノ酸が多く鉄分も含まれているので、貧血防止によいそうです。オイスターとえびだけでも十分体が元気になりそうですが、メキシコのシーフードカクテルには通常ハマグリとたこも入ります。
ハマグリ
ハマグリはミネラルが豊富で鉄分とカルシウムも含まれているため貧血防止に効果的で、また美肌効果もあります。メキシコではシーフードのカクテルとしてだけではなく、ハマグリだけでライムと塩をかけて食べられたりもします。
果物を唐辛子とライムで食べる
メキシコではこの野菜と果物のスティックが暑い夏にはよく食べられます。通常よく使われる果物はスイカ、マンゴ、メロン、パパイヤです。これらの果物を長細く切り、串にさして食べたり、一口大に切って器にもって食べるのですが、こちらでは唐辛子とライムをかけて食べます。甘い果物に唐辛子?と私も初めてこれらを見た時は驚きましたが、意外とこの組合せが美味しいのです。これらの果物には多くビタミンが含まれていて、メロンには毒素を減らす要素も入っているそうですが、これらの果物を唐辛子と一緒に食べると確かになんだか体がリフレッシュした気がします。
私はこちらに居ても夏にはやっぱり鰻を食べたくなりますが、ご紹介したシーフードカクテルや果物+唐辛子は日本でも作れそうなので、どんな味なのか興味のある方は是非作ってみてはいかがでしょうか。