スペインにある銅像のレプリカが中央に鎮座するシベレスの噴水。
この円形広場はサッカ-スペイン代表チームが勝利したときに祝賀ムードに包まれる事で有名。
この大騒ぎ(主にスペイン系の血が濃い民衆によって騒ぎは加熱します。)は、メキシコ人の抱える
スペインへの複雑な感情が爆発する、とても不思議な現象のひとつです。
広場の周りにはおしゃれなカフェやレストランが並び「フレサ(イチゴの意。気取った奴らを
メキシコではこう呼びます。)」のたまり場となっています。
そんな市場の一端から路上市場ティアンギスがたまに開催されます。
その名も黄金のバサール(Bazar発音は”z”は基本的にザジズゼゾでなくサシスセソ。)。
バサールデオロ(黄金(オロ)の(デ)市場(バサル))以前ご紹介した、近隣メヒコ州のティアンギスとは
趣の違うこのティアンギスを今回は紹介してみようと思います。
ティアンギスの入り口から違う!
ブランド物の化粧品に群がるのは、お金持ちそうな(スペインからの家系またはアルゼンチンや、
ヨーロッパ、主にフランスからの移住者?)女性陣。
熱心に本物か偽物かわからない化粧品など物色しています。
このティアンギス(バサル・デ・オロ)では女性向けの商品がとっても多い事に驚きます。
下着、化粧品、進んで行くと、スポーツウェア。
様々なブランドのスポーツウェアが比較的安価で売られています。とはいうものの場所柄、
通常のティアンギスよりお値段はお高め。
だってフレサ(気取った金持ち。なぜいちご?)向けティアンギスですから。
みなさんの中南米への、ご想像通りタンガ(Tバック)が多いです。
周りを見渡しても通常のティアンギスのように買い出しに来て”爆買い”している様な
家族連れやおばさんは全然いません。
通常であればティアンギスには一週間分の食料を買い出しに来た家族連れでにぎわっているんですが。。。
とはいえティアンギス定番の赤いタープは健在で内部は怪しげに陽の光を透かした真っ赤な陰に覆われています。
野菜や果物、お惣菜などがあまり多く出店されていないのがこのティアンギスの特徴で、
代わりに服飾品、化粧品、香水、携帯関連グッズなんかが多く見られます。
タフな男の道具屋発見!
そのなかで気になった屋台(縁日の屋台の様な店構えなので屋台と呼ばせていただきます。)が
軍ものと刃物をあつかう屋台。
さまざまなナイフや便利ツール、ペンライトやキーホルダーやベルトなどなど男心をくすぐる
品々にメヒコ人の友達も興味津々。
メキシコの男性、タフなもの好きなんです。
結構多くの人が日常使いでタフなブーツを履いてる人が多い。
トレッキングシューズみたいなブーツから、安全靴、タクティカルブーツみたいなものまで。
タフで履きつぶせるブーツをいつも探している印象があります。ぼく的には。
やっぱりこういったところもマチズモの一端なんでしょうか?
逆にキャンバスの軽い感じのズックなんか履いていようものなら。
「そんなんで生き抜けるのか?」的な事と言われます。
「釘とか踏んだらどうすんだ?」とか。
「おいおい。おおげさだなあ。」とか思っていたんですけど。
実際足にけがをしたら働けないし保険もまともに機能していないここメヒコでは、
足のけがって命取りなんだな。。。とか気付く事も多いです。
じっさい骨折などのけがで足を切断する事になってしまった人をここメキシコでは多く見かけます。
そういった人が駅の周りや地下鉄の中でギターを引いてお金を稼いだり。
唐突にボールペンを売ろうと努力したりしている姿を見ると、ここメキシコの現状が見えてくるんです。
たかがブーツされどブーツだったりするんです。
話はティアンギスから多く逸れましたが、ここバサル・デ・オロ(黄金の市場)から垣間見えた
メキシコの現実と生活をお伝えしてみました!
あ。結局なにが黄金なのか?わかりませんでした!
それでもメキシコが大好き!ビバ・メヒコ!