アステカの伝統を色濃く残す町xochimilco(ソチミルコ)に行って来ました!
ソチミルコには運河があり、トラヒネラ(独特な形状の小舟、波がないため舟底が平らで運搬にすぎれた形状。
かつてこの船がこの盆地一帯の物流において重要な役割をしていた事を想像させます。)に乗って運河観光をする事が出来ます。
「ソチミルコ」という地名はナワトル語で「花の野の土地」を意味しスペイン語ではソチミルコ([sotʃiˈmilko])と発音されるが、
ナワトル語ではショチミルコ([ʃoːtʃiˈmiːɬko])となる。んだそうですよ!
メヒコの若者のなかで(特にUNAMAの学生(ゴリゴリの社会派が多い。))ナワトルを話せるとちょっとかっこいい的に
なってるところがあるんですが、それって良い事だと思います。
浅草当たりで人力車のお兄ちゃんが粋な江戸っ子言葉だったりするとすごい!みたいな感じでしょうか?ちょっとちがうか?
それではソチミルコ運河の旅!紹介して行こうと思います!
メトロに比べ小振りなトレン・リヘロ。
メトロのタスケーニャ駅から各駅のみのトレン・リヘロ(路面電車)でおよそ40分ほどで
ソチミルコ駅に到着!タスケーニャ、ソチミルコともに終点の駅なので迷う事は無いですが、
メキシコシティ中心部からは近くないと思ってください。
ソチミルコ駅外観。
ソチミルコ駅を出て道なりにまっすぐ歩いて行きます。
はっきり言って運河の雰囲気ゼロです。本当にここに水辺が?と言った感じ。
それでもひたすら通りを進んでください。首からカードをぶら下げた自転車に乗ったおじさんが
道を教えてくれます。それも頻繁に。
「さすが観光地だけあって、みんな親切だな!」と思いました。
信号で止まったり、角で迷うたび。「こっち良いったらいいよ!その角、右ね。」てな具合です。
見えにくいですが、電柱にあるトラヒネラ乗り場への目印。
ここがトラヒネラ乗り場のゲート。ホコリっぽい町中にいきなり現れます。
するとさっきの道を教えてくれるおじさん登場!「ここだよ!」絶妙な距離を保ちつつ尾行されてました。
そうなんです。このおじさんたち、駅から観光客を自分たちの乗り場へと誘導する係のおじさんだったのです。
トラヒネラ乗り場はソチミルコにいくつかあり、それぞれがお客さんを獲得するために
駅前に人員を配置していると言う訳だったんです。
それにしてもこの有度王の仕方。あからさまな客引きって感じでなく実に自然。
ゲートをくぐるとその道の億にいきなり運河とごく彩色に彩られたトラヒネラが出現!
写真を見せながらコースの説明。
運河を組まなく巡り、数カ所のスポットに立ち寄る事が出来る4時間のコースから、
お試し的な30分のコース、2時間のコースがあります。
これも内容と価格がうまく出来ていて、多くの観光客は2時間のコースを選ぶようになっています。
それでも料金は結構高め、交渉して1時間30分のコースでお願いしました。
価格も少し値引きしてくれたりします。落としどころがうまい!メキシコ人商売上手!
運河にずらりと並ぶトラヒネラ。
舟底が平らなため、テーブルと椅子があります。揺れはほとんどゼロ。船酔いはしないと思われます。
興味深かったのが船のこぎ方。オールでなく長い棒で川底を付いて進みます。
長いに歴史の中でもっと効率の良い操縦方法は無かったのかな?と少し考えてしまいました。
狭い運河をやっとの思いで(棒で操縦だから見ていて本当に大変。)と抜けて本流へ出ました。
運河に出た当たりは本当に静かで鳥の声に癒されます。波が全くないので粘度の高い
ゼリーの様な水の上をトラヒネラは滑って行きます。
しかし、運河を進んで行くとトラヒネラが増えてきます。
行き交うトラヒネラでは老人会のおバーちゃんたちが船上パーティをやっていたり。
若者が音楽をガンガンにならしてダンスパーティをしていたりもします。
音楽を演奏してくれるバンドが乗ったトラヒネラ。
お金を払うとトラヒネラを連結して生バンドの演奏がスタート!!!!
おじさんシンガーの悪ノリっぷりをご覧下さい!女性客にしつこく絡んでます!
一回ウケたら何度でもやる。これ基本。楽しませちゃえば結果オーケー!次々リクエストを貰って荒稼ぎです!
キッチン付きの小舟から食べ物を買う事が出来ます。
これはEsquite(エスキーテ)カップにトウモロコシ、マヨネーズ、チリパウダーとレモンを搾っていただきます。
20ペソ。100円ぐらい。
この日は寒かったのであったかくておいしかった!
その他、タコスやケサディージャの船も居ますので、食べたかったら声をかけてください。
人形がぶら下がった恐ろしい運河沿い。意味不明。
途中トイレ休憩で植木屋さんに寄ってくれます。ここ盆栽の品揃え抜群!
ソチミルコの運河周辺は花の栽培、植木の栽培が盛んで運河から畑で遊ぶ子犬と子豚など、
のどかな原風景をかいま見る事が出来ます。
運河沿いの民家。運河と向いの地区を行き来する小舟があります。
運河を挟んで工事中のおじさんたちが小舟でコンクリートを向かいに運んだり、
向かい側の主婦同士が運河を挟んで大声で会話していたり、
この辺りの生活を伺い知る事が出来るのもこの運河ツアーの魅力。
いかがでだったでしょうかソチミルコの運河ツアー。これは絶対に訪れるべき。
写真では伝わらないリラックスした雰囲気を是非是非味わっていただきたい!
そしてメキシコシティはかつて運河に囲まれた壮大な水の都だったことを感じられる事でしょう!
首都メキシコシティとはがらりと雰囲気が違うソチミルコ。
街の暮らしに疲れたら、またここソチミルコに来てみようと思います。
最先端の都市と伝統ある地域が共存する。
そんなメキシコが大好き!ビバ・メヒコ!