メキシコも寒い時期がやって来ました。
メキシコというと、メキシコ全土が一年を通して暖かいと想像する人もいるかと思いますが、
メキシコにも冬はあり北部や中央部では東京と同じくらい寒くなります。
著者の住むカリブ海の町でも12月から2月までは涼しくなり、年によってはジャケットが必要なくらい気温が下がる日もあります。
寒くなってくると流行るのが風邪ですね。
特に学校に行く子供は学校で風邪やインフルエンザをうつされることもよくあります。
日本では「手洗いとうがい」をすることで風邪予防する習慣がありますが、
メキシコでその他にもいくつか時期を問わずに風邪をひきにくくするためにしていることがあるので、ご紹介しましょう。
■風邪予防①子供も大人もビタミンをとる
メキシコで風邪予防と言えば、数か月に一度ビタミンをとることです。
子供も大人も定番なのが「アデロヒル」と呼ばれる液体のビタミン。
甘いオレンジのような味ですが、通常ジュースに入れて飲みます。
メキシコ人なら誰もが知っていて、多くの家庭で習慣的に飲まれているのは興味深いですね。
著者の家では4歳の子供に、子供用の「アデロヒル」を飲ませています。
日本と同じように、メキシコでもとにかくビタミンを多く摂取することは風邪予防に大切と考えられているのです。
■風邪予防②フルーツを多く食べる
メキシコでは朝食に絞ったフルーツジュースや、ミルクシェイク、またフルーツを多く食べる習慣がありますが、
これはビタミンCを多く摂取することになるので、毎日の風邪予防になります。
得に冬はオレンジの季節ということもあり、朝に絞ったオレンジジュースを飲む家庭が多くなります。
日本でも冬の間だけでも一日一杯のフレッシュオレンジジュースを習慣にしてみるのも、良いかもしれません。
■風邪予防③子供にはあまり厚着をさせない
これはメキシコで得に習慣にしているということではありませんが、風邪をひきにくい子供は沢山食べて、
よく外で遊ぶ、体を動かす傾向にあるようです。
寒いからといって厚着をさせるのは、抵抗力がおちるのでしょうか、逆に風邪をひきやすく、
弱い子になってしまうと言われていますので、過剰に厚着をさせるのは控えたほうがいいのかもしれません。
■風邪を早く治す方法①牛乳とにんにく
これはとても面白い。風邪をひいたらお鍋に牛乳とニンニクを一かけいれて、
温めて飲むのがメキシコの風邪を早く治す、または風邪の引きかけに効果的な民間療法なのです。
確かに、にんにくは風邪に効くとは言われていますが、牛乳と一緒とは驚きですね。
お味は意外と抵抗なく、ミルク味のスープのような感覚で飲めるということです。
また、風邪の引き始めにニンニクを生で食べる人もいますので、
風邪の引き始めはニンニクパワーを是非試してみてはいかがでしょうか。
■風邪を早く治す方法②生姜湯
これは著者の家でもよくやっていますが、喉が痛くなったり風邪をひきそうになったら生姜湯を飲むのです。
ショウガには食べ物の消化を助けたり、生理痛、胃炎や筋肉痛にも効果のある素晴らしい食材。
体を温める成分も入っているから、風邪の引きはじめに効果的なのですね。
著者の家では1リットルのお水を鍋に入れて、その中にショウガのスライスを4、5枚入れ、
5分ほどぐつぐつゆでて、仕上がりにお茶のティーバックを入れ、ショウガ湯を作っています。
お茶を混ぜると、ホットだけでなくアイスでも美味しく飲めるので、著者家には常にジンジャーティーが冷蔵庫にあります。
■ブーガンビリアティー
これは、日本で実行するのは少し難しいのですが、メキシコでは喉が痛くなったら
ブーガンビリアティーを飲むことがよく知られています。
ブーガンビリアの花を何枚かゆでてお砂糖を入れてティーを作りますが、
これはいかにも温かい国のメキシコに伝わる民間療法らしいですね。
いかがでしたか?
ちなみに日本では風邪をひいたら「おかゆ」を食べますが、メキシコではチキンスープを食べます。
鶏肉といくつかの野菜を少々のコンソメと塩コショウで煮る簡単なものですが、
これは風邪をひいた時の定番料理です。
他にはリンゴを砂糖とライムで煮て柔らかくしたものも食べます。
日本は既に本格的な冬に入っているのでしょうか。
是非風邪などひかずにこの冬を乗り越えたいものですね!