12月24日、キリストが生まれたこの日、日本では色鮮やかで多種多様なイルミネーションに包まれながら、大勢のカップルや家族連れがお洒落な衣装を身にまとって美味しい料理に舌鼓を打っていたことと思う。
同じく、カトリック教徒が8割を占める私が住む国、メキシコでも様々な形でこの日を祝っていた。
上図のように、日本に負けじとメキシコも色とりどりのイルミネーションを纏って美しい町並みを形成していた。
また、こちらも日本同様に(もしくは日本以上に)盛り上がったイベントが、クリスマス恒例のプレゼント交換である。
写真のように筆者が働いている会社でも社を挙げてクリスマスパーティを開き、1年の感謝を込めて社員のために用意したプレゼントを配った。
ここまでは、恐らく日本の読者の方は「ふむふむ」と納得して読んでもらえていることと思う。
しかし実は、カトリックでも少し特殊な経緯を経験したメキシコならではのクリスマスに似たイベントがもう一つ存在するのだ。
その名が“マジックキングパーティ”。
メキシコはスペインの植民地時代に聖母マリアが再誕し、この地にカトリック教を広めたと強く信じられている(グアダルーペのマリア説)。
写真のように、聖母マリアの再誕を祝うイベントも多数、12月から1月にかけて催された。
このイベントと合わせて行われたのが“マジックキングパーティ”、1月6日に催されるパーティである。
パーティと言っても、先述したクリスマスパーティとは少し違い、身近な親戚を交えて行われるのがこの催しで、元々聖母マリアからキリストが生まれた際に、世界各国から三人の王様、アジアの王、中東の王、ヨーロッパの王、がキリストを祝うためにイェルサレムに集ったとされる日を、現代人が解釈して1年間努力を惜しまず健やかに行きた子どもには、3人のマジックキングが集い子どもの望みを叶えてくれるというイベント変化したのがマジックキングパーティである。
写真のように、プレゼントを木の下に起き、子どもが健やかに行きたことを祝福してプレゼントを渡すもので、筆者も立ち会ったのだが本当に微笑ましいメキシカン家族の一瞬を目の当たりにした気分であった。
筆者は、この二つのパーティに参加して、メキシコではクリスマスパーティは大人のための、マジックキングパーティは子どものためのパーティであると感じた。クリスマスパーティは日本同様、カップル同士や夫婦感同士でもプレゼント交換が盛んに行われ、大人自信がとても楽しんでいた。
一方でマジックキングパーティはその意味成す通り、子どもが主役とされ、大人皆が子どもに視線を向けて、祝い喜び楽しむイベントであった。
このように、ニューイヤーを挟んでイエスを祝う二つのパーティがあることを紹介した。マジックキングパーティは家族内で行われるイベントなので、中々初見の方が参加することは難しいが、ぜひとも機会があれば、子どもへの愛に満ちたこのイベントに参加されたいと願うばかりである。