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ポーランドのお酒事情[ポーランド]

 

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ポーランドと言えばウォッカのイメージがありますが、今の若者はビールまたはワインを好んで飲んでいます。特に最近はワインの消費量が増えてきて、スーパーなどではワイン売り場が広くなってきました。しかし伝統的な飲み物であるウォッカは結婚披露宴で振舞われたり、レストランの食後にサービスで出てきたりと、まだまだ出番の多い飲み物です。この3種類以外に新しく登場したシードルと、薬になるお酒についてご紹介します。

 

ポーランドのビール(Piwo)

編集_001_1ポーランドのビールは日本のビールと比較してアルコール度数が平均5.5%と高めです。Tyskie、 Żywiec、Królewskieが有名でどこでも簡単に手に入るでしょう。地方へ行くと都市部には殆んど出回らない地ビールがあり、それを楽しみに旅行へ出かける人もいます。ビールの店頭での販売価格は500mlあたり平均2.5ズロチ(約81円)と大変安く、パブで飲むと6ズロチ前後(約195円)です。

最近ビール会社が力をいれているのが、Radlerと呼ばれるビールにレモンやグレープフルーツなどの果物ジュースを混ぜた飲み物です。これだとアルコール度数が2%前後と低くなり、ビールの苦味がダメな人でも飲みやすくなっています。この他アルコール分0%のビールも登場しましたが、3.4ズロチと普通のビールよりも高めです。
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ポーランドのワイン(Wino)

寒い気候のせいで原料の葡萄が育てにくいため、ワインの消費量が増えているにも関わらず、ポーランド産のワインは殆んどありません。しかしヨーロッパにはワインの産地が多くあるため、もっぱら近隣諸国からの輸入ワインが店頭に多く並んでいます。
編集_003_1友人が勤めているワイン販売会社が年に1度試飲会を開いていており行った事がありますが、招待状が無くても入場料10ズロチ(約325円)で世界中のワインを試飲できるため、大変人気がありました。会場では最初にワイングラスをレンタルし、そのグラスを持って飲みたいワインのカウンターへ行きます。カウンターによっては簡単なおつまみが用意されていて、それを食べながら飲めます。入場した時に試飲ワインの一覧表と鉛筆が配られるため、飲んで美味しかったらメモしておいて、出口付近でそのワインを購入する事ができました。

会場で扱っていたワインの値段は1本約1000円から10000円程でした。値段が高いワインに人が集中していました。やはり皆さん正直です。スーパーだと約260円ぐらいからワインが手に入ります。それでもワインはビールに比べると高い飲み物です。
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ポーランドのウォッカ(Wodka)

ウォッカはアルコール度数が40%と高い飲み物ですが、結婚披露宴などでは必ず振舞われる伝統的なお酒です。500mlあたりの値段は30ズロチぐらい(約973円)です。世界的に有名なポーランドのウォッカは「ズブロッカ」(ポーランドではジュブルフカ)と言います。ボトルにはヨーロッパバイソンの絵が描かれ、少し黄みがかった透明な液体には1本の草が入っているからすぐに分かるでしょう。この草は世界遺産の「ビャウォヴィエジャの森」で採れるバイソングラスです。どうしてこんな草が入っているのかと言うと、香り付けのためですが、バイソンが好んで食べる草であることと同時に、この草は「ビャウォヴィエジャの森」でしか生えていないとされる珍しいものなのです。しかもウォッカに漬けると両方の香りが混じり合い、まるで桜餅のような匂いがするそうです。
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薬になるお酒

ウォッカは味を楽しむためだけではなく、昔から風邪の治療薬として使われていました。そのため風邪をひいた状態で主人の実家へ行くとウォッカを強く勧められます。根負けして飲むと、喉が焼けるような感覚がし、続いて頭に心臓が来てしまったのごとく「ドクドク」と脈を打ち、ベッドへ沈み数時間眠り続けました。風邪は治るような気がしますが、私のようにアルコールが苦手な人にはあまりお勧めできません。

この他、ポーランドの特産品である琥珀をウォッカに漬けたものが頭痛や体の痛みに効くと教えられ試した事があります。200mlのウォッカに対して少量入れればよかった琥珀を大量に入れたため、ウォッカの色は茶色く濁り、そして琥珀をきちんと洗わなかったため、液体にゴミが浮かび捨てる羽目になりました。
編集_006_1そこで詳しい作り方を調べたところ、使うお酒はウォッカではなくアルコール度数95%のスピリッツを使用し、分量はスピリッツ100mlに対し琥珀は20~25gとのこと。(地元ではアクセサリーには使えないぐらい小さなものや欠片が安く売られています。)清潔な瓶に入れ、2週間ほど暖かい場所に置いておけば琥珀の薬が出来上がりです。

琥珀は40万年前の針葉樹の樹脂が固まったもので、今でもバルト海で採れますが、この琥珀の薬は外用薬として頭痛、のどの痛み、関節や筋肉の痛みに効くそうです。また、抗炎症作用を持つコハク酸を含んでいる事から少量飲むこともするそうです。
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シードル(Cydr)

シードル(りんごの発泡酒)はこの2年ぐらいで作られ始めたお酒です。りんごの世界的産地であるポーランドでどうして今までりんごの発泡酒が無かったかずっと疑問に思っていました。理由はアルコール度数がビールよりも低い4.5%程度なのにワインと同じ税率だったため、製造しても採算が取れなかったからです。そのため、過去に数社が製造しましたが、すぐに中止に追い込まれた幻のお酒でした。しかし近年この税率がビールと同じになったため、数社が生産を開始。値段は500mlあたり約5.5ズロチ(約178円)で、ビールとワインの中間です。ポーランドではまだ新しい分野のこのお酒は少しずつファンを増やしています。
編集_008_1そんな中、今年8月にロシアはおそらく政治的理由でポーランドのりんごやその他農作物を輸入禁止にしました。特にポーランドで生産したりんごの約60%がロシアへ輸出されていたため、ポーランドが受ける被害額はリンゴだけでも約4.4億ユーロに上るとみられています。そのため今、国内では「国産りんごを食べようキャンペーン」が行なわれています。ポーランド産のリンゴを食べることでポーランドの農家を支えようという運動です。シードルを飲むこともポーランドの農家を支える運動になります。
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