夏は国外からも太陽とビーチを求める人が押し寄せるスペイン。今回はスペインで国際的に有名な地中海のビーチリゾートを3か所ご紹介します。
クラブカルチャーを世界に発信するイビサ島
イビサ島は、スペイン東部の地中海に浮かぶ小さな島。70年代にヒッピーの聖地として注目を浴びるようになり、パーティー・アイランドとして有名になった今はクラブの聖地となり多くの人を魅了しています。というのも、夏は世界の有名DJ達がプレイするため、パーティーピープルが集まってくるのです(それとも、世界のパーティーピープルが集まるから、有名DJがプレイするのか・・・・?)。チェリーのロゴで知られているパチャや泡パーティーの元祖アムネシア等々、イビサには世界最大級から小さなところまで多くのクラブが点在。昼はビーチでくつろぎ、夜は明け方までクラブで弾けるのがイビサ・ライフなのです。
クラブカルチャーばかりが話題になるイビサですが、実は島全体がユネスコの世界遺産に登録されています。自然遺産と文化遺産が共存する世界遺産なのだとか。クラブカルチャーで名を馳せる一方で、透明度の高い海やマリンスポーツ、文化遺産を目的に訪れるナイトライフには無縁の家族連れや年配の方も多々います。島から南に6kmほどのところにあるフォルメンテーラ島は海の美しさで知られており、イビサからも日帰りで訪れる人が絶えません。ぜひ足を延ばしてみてくださいね。日本のタレントや著名人でこの島の虜になる人も少なくないようですが、夏になると世界のセレブがやって来ます。我が家の近所でカフェを切り盛りするお姉さんがイビサのビーチでふと気づくと、すぐ近くのデッキチェアに寝転んでいたのが昨年亡くなったアルバ女公爵だったそうで、一緒に撮った写真をお店に飾っています。こんな風にセレブもリラックスする島なのですね。
特にイギリス人に大人気のベニドルム
ベニドルムがどのくらい有名かというと、イギリスでそのまま『Benidorm』というタイトルのTVドラマがあったほど。ここはイギリス人が集まるビーチリゾートなのです。場所は、スペイン東部にあるアリカンテ空港から海岸線を60kmほど北に行ったあたり。全長2kmのレバンテビーチと3kmのポニエンテビーチがあり、海沿いには高層アパートが立ち並んでいます。有名ビーチリゾートではあるものの、実は庶民的な雰囲気で、お手頃な宿泊施設や飲食店も多数。イギリス人が多く訪れるため、イギリス風のパブやイギリス料理が食べられるお店も多く、またそういうところで働いているのはスペイン語がカタコトのイギリス人だったりして異国気分を味わえます。レバンテビーチ沿いの通りにはバルやレストラン、クラブが並んでおり、夜遅くまで大賑わい。スペインのビーチライフは夜まで続くのです。観光客を当て込んで、ベニドルムの町のまわりには大型遊園地やウォーターパーク、テーマパークに大型ディスコがあるほか、山間の小さな村グアダレストや丘の上の白い町アルテア等近隣の町への日帰りツアーバスも出ています。このように、お楽しみの選択肢がたくさんあることも嬉しいリゾートです。
世界のセレブが訪れるマルベージャ
世界のお金持ちが集まるリゾートとして有名なのがマルベージャ。南部アンダルシア地方のコスタ・デル・ソルと呼ばれる海岸に位置します。内陸部にはジョージ・クルーニーやショーン・コネリーの豪邸もあるのだとか。ここはアラブの富豪にも人気で、大きなモスクまであります。私の知人は、ここで中東某国王室ファミリーの女性の専属料理人をしていました。ブランドショップや高級レストランのほか、カジノや夜もプレイしたいというわがままセレブのために照明付ゴルフ場まであるそうです。マルベージャから車で10分ほどのプエルト・バヌースは、都内の高層マンションと同価格の高級クルーザーばかりが停泊するハーバーで、敷地内にとめてある車は高級車ばかり。ちょっとした別世界を味わえます。マルベージャに行くなら、ぜひ勝負服を1着は持って行きたいですね。と、こんなことばかり書くと敷居が高そうですが、誰でも利用できるビーチも庶民派ホテルやレストラン、バルもあるので問題ありません。私ですら泊まりにいったことがあるくらいですから(^^)旧市街はアンダルシアらしく細い小道に白塗りの家があるつくりで、気軽に入れるレストランやバル、お土産屋さんで賑わっていて、オススメです。
ぜひ、夏に行きたいビーチリゾートの候補に入れてくださいね。