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【暮らし・住まい】スイスの引越し事情【スイス】

 

編集_写真1スイスは慢性的な住宅不足に陥っており物件は高騰し続けています。庭付きの一軒家を購入しようとすると、最低でも100万スイスフラン、日本円にして1億3千万円以上は必要です。ということなので、住民のほとんどは賃貸に住んでいます。スイスの持ち家率(アパート等も含む)はヨーロッパ統計局の調べでは43.8%。この数字は、他のヨーロッパの国々と比べて最低レベルです。近隣のイタリア72%、フランス62%、ドイツ53%と比べても差は歴然です。

 

高いスイスの住宅費

スイスは物価が高いことで有名ですが、家賃ももちろん高額です。住宅を借りなければならない人が多いので、高くても需要があるというのが物件の高騰化の理由でもあります。バーゼルのようなスイスの中規模都市でも、一般的な家族が住む3LDKの100㎡で2000フラン(26万円)は覚悟しなければなりません。これが暖房やエレベーターなどの設備が整った住宅の場合の最低基準くらいで、上を見れば限りがありません。
住宅を見つけるには、インターネットや新聞に掲載されている住宅情報、銀行や郵便局にある広告を探します。気になった物件があれば、電話をして見学の予約を入れます。人気の高い物件には、同時に何人もの人が申し込むので、無事物件を手に入れるためには忍耐が必要です。そして、仕方のないことですが、国籍や収入などで入居を断られることがあります。
編集_写真2編集_写真3家賃のほかに、Nebenkostenと呼ばれる雑費を払わなければなりませんが、これらは水道、暖房、管理維持費などが含まれます。1年ごとに、全ての数字と料金が明確に表にされ、各家庭の居住面積によって支払い金額が決まります。Nebenkosten内で収まれば、差額が戻ってきますが、足りなければ差額分を支払わなければなりません。ここで注意しなければならないのが、Nebenkostenを想定よりかなり安く設定して居住者を集め、後から高額な過不足分を払わせると言う悪徳な貸主が存在すること。知り合いは、追加の暖房費として2000フラン(26万円!)も支払う羽目になりました。ということなので、家を見学に行った時には、元の借主の引っ越す理由もしっかりと聞かなければなりません。

 

音に過敏なスイス人

スイスの集合住宅では、シャワーは朝の7時から22時まで、日曜日と12時から14時までは掃除機禁止 、22時以降の騒音(パーティーや音楽)も自粛とかなり細かい決まりごとがあります。他の国から引っ越してきた人がスイスで面食らうのが、この音に対する住人からの苦情。子供の走る足音やドアの開け閉めの音にまで注意してくる人がいます。(特に年配のスイス人)ひどい話では、赤ちゃんが30分泣き止まなかったら、「幼児虐待」と警察に通報されたということも。そのため、子育て中の家庭は上下左右に気を使わなくても良いように、地上階、建物の端、メゾネット式の物件を狙います。

 

退去時の清掃料金

無事に物件を手に入れ契約が済んだら、貸主は借主の名義の口座を開きます。そこに、敷金として払った約3か月分の家賃を預けます。このお金は、物件を退去する時に部屋の修繕費などを引かれて戻ってきます。私は、独身時代から含めてスイスで5回は引越しをしましたが、幸いなことに今のところ敷金は全額戻ってきています。しかし、退去時のいざこざは頻繁にあるようで、不当な金額を請求されたと言う話も良く聞きます。そんなときはMieterverbadという団体に仲介に入ってもらい問題を解決します。貸主借主の両方の言い分を聞き、金額の支払いの有無や適正金額を提示してくれます。
退去時の清掃の問題がかなり多かったようなので、近年は最初から㎡あたり数フランの掃除料金設定がされ、自動的に支払うようになっています。100㎡で約600-700フランくらいが退去時の清掃代の相場でしょうか。

 

引越し

引越しは、業者に頼む場合はとても効率的に終わります。従業員5人と機材仕様の1時間の金額が設定され、かかった時間分が請求されます。私達はこれまで市内の引越しで大体1500から2000フラン(20万前後)払ってきました。お金はかかりますが、時間縮小にもなりますし、家具などにも保険がかけられるので安心です。
引越しは一大イベントでもあるので、友達達でトラックを借りて行うこともあります。その際には最後に盛大なパーティーをしますが、このパーティーを楽しむためにあえて業者に頼まないと言う人も多いです。
忘れてはならないのが、引越しのときにトラックを路上駐車するために事前に警察へ行って許可証を取っておくことです。そうすると、引越しトラックを止める場所がコーンでバリアされるので、当日になって他の車が邪魔で作業ができないということもなくなります。

 

ドイツやフランスへ
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スイスの物件は高騰し続けており、ジュネーブなどの大都市では住宅を見つけるのはほぼ不可能という状態です。なので、人々は近郊の町へどんどん出て行きます。
バーゼルの場合だと、通勤距離にドイツとフランスがあるので、高い住宅費を払うのなら…と隣の国で家を買う人が増えています。特に、ドイツでは言葉の問題はない上に、一戸建ての値段もスイスの6割程度になるので、スイスよりも割高な税金を考えてもお得です。バーゼル経済圏として、国境をまたいだ電車やトラムの乗り入れなども拡大しているので、通勤もより便利になっています。
今現在でも、スイスとの国境近くは住宅建設ラッシュですが、1月のスイスフラン高騰で不動産市場がまた大きく動きそうです。

 

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