イギリスはサッカー発祥の地
サッカー発祥の地として知られるイギリスは、サッカーが盛んな国の一つとしてとても有名ですね。 UEFA EUROや、FAカップ、プレミアリーグ等、色々あって頻繁に盛り上がっている気もしますが、ワールドカップは特に盛り上がるのではないでしょうか。大会が近づくと町中やテレビの広告が増えます。今大会は、赤い2階建てバスでおなじみロンドン名物「ダブルデッカー」が黒になり、選手の写真を大きく写した広告が見かけられました。ところで、イギリスでは「サッカー」ではなく「フットボール」と呼びます。「サッカー」というと高い確率で「それはアメリカンイングリッシュだよ!」と突っ込まれたりしますのでご注意ください。
ロンドンでフットボール観戦と言えば
ロンドンでフットボール観戦と言えばやっぱり「パブ」ではないでしょうか。フットボール観戦の場所としてとても人気があります。パブはイギリスの気軽な居酒屋のような位置づけでしょうか。ビールを片手に近所の人や友人と試合を見ながら盛り上がることができます。ビッグスクリーンのテレビやプロジェクターで試合を見せるパブでは「ワールドカップ上映します」のような看板が出ていることが多いです。今回のワールドカップではイングランドのみ出場したため、みんながイングランドを応援していましたが、アイルランド、スコットランドが出場する場合は、これらの国の人々が集まって応援するパブもあったりします。また、国内リーグなどの試合の場合には、地元の決まったチームのサポーターが集まるパブもありますので、特に応援したいチームがある時には、気をつけた方が良いかもしれません。
イングランドの試合があると通りが・・・
「スリーライオンズ」の愛称で知られるイングランド代表の試合では、沢山の人が観戦してとても盛り上がります。イングランドの試合中は通りから人が消えます・・・というのは大げさですが、人通りはかなり減ります(ゴール時の歓声はあちこちから沢山聞こえますが・・・)。ベスト16、8などでイングランドチームの試合がある時には特に町がひっそりと静まります。試合時間に合わせて営業時間を変更するパブやカフェもあり、真剣さが伝わってきますね。
残念ながらイングランドチームは、今回の大会ではグループリーグで敗退してしまったため、私の周りのイギリスの方々からは「もうワールドカップは終わった」、「これからはウィンブルドンを見る」などの切ないコメントが聞こえました。試合を見せるパブも減ってしまったように思えますし、ワールドカップ自体が話題に上ることも減りました。
しかし、EU圏内はもとより世界中の人々が住むコスモポリタンシティ、ロンドンでは、イングランドチームだけではなく、各国のグループが自国の試合を見て応援しているのを見かけます。パブだけでなく、各国料理のレストランが試合観戦の場になる事もあります。日本食レストランでも、大きなテレビを設置して試合を上映していたりなどなど。また、ご近所さんもコスモポリタンなセントラルロンドン、私の自宅の近所でも、先日のオランダ、メキシコ戦では大きな歓声が聞こえてきました。
こんな国際色豊かなロンドンなので、試合を見る際には国同士のグループに別れて自国を応援する事が多いようです。自国がイングランドと試合の場合では、パブなどの公共の場ではちょっと応援しにくいのもありますね。
実は私もイングランド戦をビッグスクリーンで見ようとのお誘いをいただいたのですが、イングランド戦の後に始まる日本戦を見逃したくなかったのでお断りしました。以前都内の某スポーツパブでワールドカップ観戦をした時に、沢山の某国の方々が集まって自国のチームを応援していたのを懐かしく思い出してしまいました。