- Home
- アジア, ベトナム, 海外のグルメ・ドリンク
- 【グルメ・ドリンク】夏を乗り切る食べ物や飲み物【ベトナム】
ビールは世界共通!
日本ではうなぎは滋養強壮効果があるとして、夏バテや疲労が蓄積したときに食べる習慣がありますね。ベトナムはうなぎを食べる習慣はありませんし、日本と比較すると年間を通して夏日が続きますので、日本の「土用の丑の日」といった日はありません。しかし、ベトナム人にも「暑いときはコレ!」、「精力をつけたいときはコレ!」といった食べ物や飲み物があります。
日本でも夏にシーズン限定でビアガーデンが営業したりします。仕事帰りに気の合う友人や同僚と居酒屋に足を運び、ネクタイを緩めて乾杯するビールは最高ですね。
ベトナムは中国、日本に次ぐアジア3位のビール消費大国。「333」や「ハノイビール」、「サイゴンビール」といったベトナム産ビールをはじめ、「ハイネケン」、「タイガー」、「サッポロ」といった外国産ビールも人気があります。
猛暑になると、昼夜問わず路上やビアガーデンでビールを飲む男性連中でいっぱい。近年はビアクラブが人気で、ビールサーバーを注文して好きなだけ飲むのが流行りのようです。
暑いからこそ鍋
「暑い日にこそ鍋を食べる」。日本人でもそう考える人はいることでしょう。しかし、ベトナム人は漏れなく鍋が大好き。小汚い大衆食堂や路上屋台、スーパーのフードコート、レストランにいたるまで、必ずメニューに鍋があります。一人で小さな鍋を突いている「一人鍋女子」もよくみかけるほど。
鍋にも海鮮や牛肉、魚出汁といった種類がありますが、暑い夏の日に人気なのが「ヤギ鍋」。ヤギ肉は庶民派料理として、レストランではなく食堂で食べることができます。焼肉にして食べてもいいのですが、暑い日は鍋がおすすめ。
また、男性向けの具材として人気なのが「ヤギの睾丸」。古くから精力がつくとして、睾丸酒がベトナム人の間で飲まれていましたが、現在は鍋にも登場しています。あまり一般的ではありませんが、滋養強壮という意味で一部のベトナム人男性から支持されているようです。
アヒルの孵化前の卵、ホビロン
主に屋台で食べられるホビロン(Hot vit lon)は、アヒルの孵化する直前に茹でた卵。スプーンの裏で卵を叩いて割り、エキスを飲んだあとにスプーンで中身をほじくります。孵化直前なので、すでに原型があり、見た目はグロテスク。
ホビロンはベトナムだけの食べ物ではなく、フィリピンやカンボジアでも食されています。滋養強壮効果だけではなく、味自体がおいしいため、女性にも人気があります。
チェー
ベトナムスイーツの代名詞的存在の「チェー」は、夏場にも活躍。甘いココナッツジュースとシロップをかけて、幾多の果物と一緒に食べます。コップには砕いた氷がたくさん入っているので、スプーンで氷を溶かしながらカキ氷感覚で食べると、より冷えておいしいです。
中学、高校の前では、下校時刻にきまってチェーの屋台が並び、溢れだすアオザイを纏った生徒たちで賑わいます。また、最近はチェー専門店のカフェも増えてきました。昼時は大学生やOLで賑わっていて、自分好みの具をチョイスするカスタムメイドができるお店もでてきました。
ヌックミア
こちらはサトウキビジュース。主に屋台で飲めるジュースで、男性にも女性にも人気。ベトナムでよく飲まれている飲み物はチェーやコーヒー、ミルクティーなどですが、どれも喉が渇いたときにガブ飲みするには適していません。
そこでおすすめなのがヌックミアです。道を歩いているとよく見かけますし、一杯30円程度とリーズナブルです。サトウキビをタック(小さなカボス)と一緒に潰してできあがるお手軽ジュースで、サトウキビの天然の甘さとタックの柑橘系の香りと酸味が美味。ゴクゴクと飲めるので、旅行者にとっても重宝する夏の飲み物です。